スプリング! Vol.25
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~! 明けましておめでとうございます!!」
いらっしゃ~い!! 今年もよろしくねっ!!! クワッ!!
道楽「相変わらずお元気そうでw 今回はスプリングについて伺いたいです!!」
電動ガンのパワーの源、スプリングも大事なパーツだよね。
これが東京マルイの電動ガンの純正スプリングね。
上から次世代電動ガン、スタンダード電動ガン、ハイサイクル電動ガン用だよ。素材は全てスチール製。
道楽「それぞれ専用のスプリングなんですね。この一番下のハイサイクル用は巻き方が特殊ですね。」
そうそう、ハイサイクル用は"不等ピッチ"といって、後ろと真ん中の密度が高く巻いてあるんだ。
道楽「どんなメリットがあるんですか?」
不等ピッチスプリングはまずバネ鳴りがしにくいこと、つぎに引き始めが柔らかいということかな。
ただ、引き始めの柔らかさって言うのは経験上それほど必要性はないんだよね。均一にセクターギアにトルクが掛かったほうが良いこともある。
あと昔はバネが固かったこともあって不等ピッチは折れやすかったこともあるね。今はパワー制限もあるし、製法や素材も良くなって不具合は起こらなくなったけど。
素材もステンレス製よりスチール製のほうが耐久度が高いんだ。
道楽「そうなんですね。おススメのカスタムパーツはありますか?」
パドックオリジナルのスプリングはフェニックスMP90というスプリングを使っているよ。パワーは0.9J目安だね。
あとはこのKM企画の0.8J 3点可変圧スプリングは音も静かでオススメよ。こっちの0.98JはDSGなどのショートストロークのカスタムガンに使っているよ。KMのスプリングは線形が細くて共振しにくいんだよね。これらも全てスチール製だよ。
余談だけど、スプリングでも初速が上がるけど、タイトバレルなどに変えて機密を上げても初速がアップするよね。それと、ピストンヘッドが重い程初速が伸びやすいんだ。
道楽「へぇ~、ピストンヘッドで。知らなかったです。」
この3つのピストンヘッドは左からマルイ純正、ライラクスのPOM製、ZCのアルミ製と順に重くなっていくよ。例えばマルイ純正プラヘッドで88m/sだとして、アルミヘッド+スラストベアリングに変更するだけで92~93m/sくらいになるんだ。
道楽「じゃあどんどん重くしていけば、初速もぐんぐんと速くなる?」
いや、重くし過ぎると今度はセクターギアとのタイミングが合わなくなってクラッシュしやすくなったり、メカボックスに負荷が掛かって耐久性が落ちるから、重くすればいいって話でもないんだ。
道楽「このベアリングはスプリングのねじれ付加を軽減するものですね?」
そうそう、スラストベアリングはピストン前側に入れたほうが効果が出やすいよ。
あと、スプリングスペーサーは初速を揚げる効果はほとんどなくて、テンションの微調整程度に使っているよ。スプリングは伸びた状態が本来の力を発揮するので、必要以上にスプリングを縮めないほうが良いんだ。
道楽「参考になりました!!」