ハイプロテクションギア! でめちゃんのカスタム放談 Vol.22
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!」
らっしゃ~い!!
道楽「電動ガンのギアってたくさん売ってますよね」
そうね、ウチではいろんなメーカーのものを取り揃えているけど、中でもパドックのオリジナル製品の「ハイプロテクションギア」はおススメだよ。
道楽「あー! アンブレイカブルカスタムに組み込むギアですね!」
そうそう、セクターギア。比較してみよう。
左がハイプロテクションギアで、右はマルイのノーマルセクターギアだよ。
道楽「うわ、見た目が全然違いますね」
見た目だけではなくてパーツ構成や素材も全く違うんだ。
なんと言っても大きな違いはピストンにかかる"セクターギア"と、スパーギアと噛み合う"セクタースパー"の2つのギアによって構成されていることだよ。
セクターギアは16枚歯、セクタースパーギアは32枚歯でノーマルと同じ。製法はMIMという焼結金属だよ。金属の粉末を射出成型する作り方さ。
この2つのギアにグリーンのOリングが4つ挟まれていて、ダンパー機構のような衝撃の吸収効果を生み出す。なので非常に耐久性の高い電動ガンのカスタムができるんだ。
道楽「アンブレイカブル(=壊れない)の所以ですね」
このハイプロテクションギアが初めて登場したのが2005年。当時は改正銃刀法前、いわゆるハイパワーカスタムが主流の時代で、SUS440C ステンレスという超硬い素材をセクターに使用していたんだ。
その後2008年には以前ほど固くなくても良いという事で第2世代となり、素材はSUS630 ステンレスに変更されたんだ。まあ、それでも結構硬い素材だけどね。
2017年にはハイサイクル電動ガンの普及もあって、これに対応するために第3世代に進化したよ。セクターギアが焼き入れ強化されて茶色になったのが特徴ね。
さらに今年、2020年には11.1vバッテリーや電子トリガーなどのハイレスポンスカスタムに対応すべく第4世代に進化した。セクターギアがスチール系のSKD11という素材になり、より硬くなったんだ。焼き入れして硬度はHV550〜600くらいかな。
道楽「へぇ~!! 時代のニーズに合わせて改良と進化の歴史があるんですね。」
ハイプロテクションギアは全てパドックの工房で1つ1つ組み立てているんだ。
道楽「ええーっ! そうなんですか。知らなかった!!」
専用の治具もあって、これでこんな感じで…。
道楽「あ、動画で撮りましょう、組立工程を!!」
モケイパドックさんで電動ガン用のハイプロテクションギアの組み立てを見せていただきました。1個1個手作業で組んでいるそうです。 pic.twitter.com/4SOwiG8T7g
— ハイパー道楽 (@hyperdouraku) September 29, 2020
動画「凄い、1個1個心がこもってますね~」
でしょう!!