45ACP弾や、40S&W弾といった強力な拳銃弾を使用するサブマシンガン。9mmパラベラム弾を使うサブマシンガンに心細さを感じ、そういったサブマシンガンを想像するのは自然なことです。
しかし、こういった強力な弾丸を使用すれば、当然反動など扱いづらさが問題となります。なんとか高威力の弾丸と反動の少なさを両立できないか?というワガママな要望に応えるべく開発が続けられているのが、このKriss Super V(クリス・ベクター)です。
クリス・ベクターは反動を吸収するシステムの名称であり、本動画で紹介する銃はそれを取り入れたTDIベクターという名のものです。しかし知名度の関係やら、試作という理由からの理解度の低さから、面倒なのでひっくるめて「クリス・ベクター」と呼称されることも多いようです。
その名の象徴するとおり、V型の機構が反動を吸収、下方向への運動エネルギーに変換することで相殺。その反動の少なさは、まさに新感覚と呼ぶのがふさわしいものであり、45ACP弾を掃射しても容易に銃をコントロールできるという優れ物なのです。
ストック展開時の全長が617mm、重量は2.5kg。装弾数は使用するマガジンによって異なり、13、17、30発。