つい先日、千葉県のサバゲーフィールドで以下のようなトラブルが発生したそうです。
https://www.j-cast.com/2021/12/14427103.html
この記事によると、複数名の男女含む外国人グループが、禁止されているセーフティエリアでの発砲や、使用禁止の高圧ガス使用、ゲーム中のゾンビ行為をし、それを注意したスタッフに「外国人差別するのか」などの発言や、突き飛ばすなどの暴力を行って出禁となった事件。
本日、大将軍での出来事についての
対応でございます。 pic.twitter.com/HntaO71zcq— 大将軍 公式アカウント (@survivalfield39) December 12, 2021
そのことはこちらのフィールド公式ツイッターでも公開されています。
今回に限らず、商業フィールドができてからのここ20年、各地のフィールドでこういったトラブルの話はたまに聞きます。
外国人だけの話ではなく、日本人のやんちゃなグループだったりすることもありました。
問題はそもそもこの参加者たちがルールを守らなかったり、他者への暴言、暴力です。
これは参加者みんなでその場を共有するサバゲーの大前提条件としてあり、これらが守れないのはもはや論外です。
日本人だろうと外国人だろうとルールが守れないのであれば退場措置を取られて当然です。
今回の一件は外国人だから問題なのではないことは、多くの人がわかっていると思いますが、皆さんの反応をみていると、
「日本語わからない外国人をサバゲーにいれたらロクなことにならない」といった、「日本語判らない外国人」に対する意見がみられました。
「日本語がわからなければルール解説聞けないからゲームにならない」
「日本人とゲーム中にコミュニケーション取れないからゲーム進行に支障出る」
「そもそも日本に来ているんだから日本語出来ない時点でサバゲー施設の利用を控えるべき」
といった意見もみられました。
「日本語判らない外国人」は日本でサバゲーすることはできないのでしょうか?
気になるポイントは『ルールを守って普通に遊びたい日本語判らない外国人』にどう対応するのか?、です。
場所柄、外国人が多かったり、集客的にインバウンドを狙いたいフィールドもあるかと思います。
フィールドの運営規模からして、外国人に対応する余力がないというフィールドもあると思います。
「いつくるかわからない少数の外国人客のためにそんな手間を省けない!!」そんな意見もありました。
もちろん最終的な利用客の受け入れ可否はそのサバゲーフィールドが判断することだと思います。
ただ私の感覚だと、外国人客に限らず、初心者や女性客、特殊ゲームなど、最初は小さかったニーズにこれまでも細かく対応してきたから、サバゲーがここまで発展したという認識があります。
私としては「日本語の理解できないサバゲー初心者外国人の定例会お断り」が当然みたいな認識にはなってほしくないと思っています。
このような「ルールを守って普通に遊びたいけど、日本語ができない外国人」にむけて、何か良い対策はないものだろうかとも思います。
例えば一般的な手法として、外国人への対応方法を公式WEBサイトや、受付に外国語で記載するのはどうでしょう。
外国人向けのルールブックを用意するのもありだと思います。朝のルール解説は必須ですが、時に何十分も続き、日本人でさえ集中力が途切れることがあります。
少なくとも事前にこのような外国人向けの告知をしておけば、今後のトラブルを事前に防げるかもしれません。
ゲームが始まってからトラブルが発生してしまったら、その場のみんなが嫌な思いをするからです。
こういった対応方法は、他業界、飲食業やアミューズメント業が参考になるかもしれませんね。
交通機関や自治体の案内、外国人観光客の多い地域の飲食店などは外国語に対応しているケースが多々あります。
それ以外にも事前にコミュニケーションチェックや契約書にサインさせる施設もあるようです。
受付時の誓約書サインに一言英語で入れておくだけでも効果があるかもしれません。
一方で「日本語判らない外国人」の利用を断るという判断をする際に、
グループで来ていて代表者が日本人、あるいは日本語が堪能な人だったらどうするのか?
各個人が、どの程度の日本語理解力ならよいのか?
そのグループ人数に対して何人までの日本語理解者なら受け入れるのか?
こういった判断はとても難しい気がします。
そしてその断り方はどうするのか? どうやって、なんと言ってその場で断るのか?
これはこれでフィールドの対応力が求められます。
また、海外でのサバゲー経験は豊富だけど、日本では初めてという外国人もいるかもしれません。
海外でのルール、日本のルール・法律などの違いから、レギュレーション違反となってしまう利用客もいるかもしれません。
サバゲー文化の違いから発生するトラブルもありえるかもしれません。
言うだけなら簡単なのはわかっています。これは施設の一利用者としてのひとつの提案なのです。
私は戦国グループのフィールドにもよく遊びに行きますし、素晴らしいフィールドだと思っています。
その大好きな場所がいつまでも多くの人に愛され続けてほしい、そう思ってのことなのです。
事件が発生してしまえば嫌な思いをするのはフィールドや我々利用者なのですから。
繰り返しになってしまいますが、どのようなスタンスをとるかは各フィールドが決めることです。が、どちらにしてもなんらかの対応は必要になるのではないでしょうか?
ルールを守らない参加者を擁護する気は全くありませんが、サバゲーはいまや世界でプレーされている遊びです。日本でも少なからず外国人の参加者がいるのも事実です。
サバゲー好きのいちユーザーとして、今後もみんなで楽しくサバゲーができる環境が整うことを願って、この記事の締めくくりとさせていただきます。
■関連記事
横浜のインドアフィールド AREA41では今回の事案を受けて英語ガイドを作成したそうです。
多くのフィールドに参考にるものだと思います。
//www.hyperdouraku.com/blog/2021/12/15/area41-eng-guide/
追記:
この事件がツイッター上で話題になると、「今回のトラブル客の個人情報を共有して出入り禁止にします」といった発信をしているいくつかのフィールドがあったが、個人情報保護法の観点からしたら、グループ会社内の話ならともかく、他企業に利用客の個人情報(受付時に収集した氏名や電話番号等)を流出してしまえば、それはそれで法的にも問題になりかねないし、他の利用客からしても不安になる。
警察に被害届を出すなどし、法的にクリアな対応をとるべきだろう。
利用者にルールを守らせたいならば、フィールド側にも遵法精神は必要だ。