カリフォルニア州のマリポサにあるイチローさんが住んでいるマリポサ・シューティング・レンジにお邪魔しています。
トモさんはレースガンを撃っていたりするのですが、その弾は何を使っているのか気になったので質問してみました。
トモさんは.38 Super Compという弾を使用しているそうです。
上が.38スーパーという弾で、下が.38スーパーコンプという弾です。
どちらも直径は9mm。ケース長も全く同じです。
このふたつ、手に持ってみてもその違いがよくわかりません。薬莢の色は違いますけどね…。
この二つの違いはリムの直径にあります。
.38スーパーよりも.38スーパーコンプのほうがリム径が小さいのです。
リムを重ねて指で撫でてみるとリム径が違うのがわかります。
このリム径の違いによって、弾がマガジンの中で並ぶと.38スーパーのほうは徐々にノーズダウンしていきます。
これがジャムの元になるわけです。写真で見ると違いは小さいのですのが、ジャムの確立が減るわけですね。
かつてコルトが.38スーパーを作りました。この弾は薬莢径よりもリム径が大きいいわゆるリムド。
これが試合に使用され始めたのはIPSCなどの同じパワーファクター(レギュレーション)下で.45ACP同様のパワーがあり、しかしながら口径を9mmにすることで低反動化するという目的がありました。
その後、リムドの欠点をなくすべくスターライン社が.38スーパーコンプのケースを作りました。
スーパーコンプを使用するシューターのみなさんはいまもなお、ケースを買って弾作りに励んでいるのですね。