- ザ・スナイパー イラク・アフガン戦争の狙撃手
並木書房さんから新刊を送って頂きました。
本書はイラクとアフガンの対テロ戦における米陸軍と海兵隊のスナイパーの体験や訓練を、当事者に取材したノンフィクションです。
当初、米軍では指揮官がスナイパーの運用法を理解していませんでしたが、戦闘経験を積むにつれて、スナイパーは狙撃や対スナイパー射撃だけでなく、高性能の暗視スコープの性能を活かし、監視や偵察役として歩兵部隊に欠かせない存在となっていく様子が明らかにされています。
彼らの体験は必ずしも心地よいものばかりではありませんが、現代のスナイパーがどんな風に戦っているのかがわかる興味深い本です。
使用する狙撃銃や身につける装備の記述もあり、市街戦では敵までの距離が近く、多数の標的がこちらに迫ってくるので、スナイパーはスコープの調節ツマミを使わずに、レティクルのゲージ補正によって狙撃する方法も学ばねばならないなど、描写も語られていて、コアな軍事ファンにも興味をもってもらえると思います。