超音速飛行、短距離での離着陸、最新の電子装備などを特徴とする、次の時代の戦闘機。戦闘機黎明期と現在では操作方法などが違うように、この先もパイロットに必要とされる技術は日々変化してゆくはずです。
Yak-130は、そんな次の時代を担う戦闘機の操作を、より短期間で習得できるよう作られた高度な練習機。まさに空中戦のひとつ先の次元を知るための、第一歩なのです。
80年代にソ連にて、アエロL-29とL-39に代わる新たな高等練習機が200機ほど必要となりました。要求された様々な条件の中、スホーイのS-54案、ミコヤン・グレヴィッチのMiG-AT案などの中から採用されたのが、Yak-UTK。
のちのYak-130でした。第4.5世代戦闘機の飛行特性や操縦の感触を訓練生にしっかりと体感させることのできる再現性の高さは一定の評価を得ており、MiG-35、Su-35などロシアの先鋭戦闘機のみならず、F-22ラプター、ユーロファイタータイフーンなど、世界中の様々な次世代戦闘機の飛行方法を迅速に習得することが可能だそうです。