砂漠に人々が集まり、あらゆる銃をとにかく撃ちまくる、そんな週末をおくっております。アリゾナ州の広大な砂漠地帯で行われたこのイベント。小さな国と戦争でもすんの? ってレベルの大量の弾薬と、装甲車まで用意し、とにかく弾幕を張ります。
動画内に登場する銃は、下はミニウージーから上は対空砲まで、昔懐かしいカノン砲まで撃てます。M16、AK-47、37mmカノン砲、対空砲、50口径重機関銃などなど、どかどか撃ちまくっています。耳がおかしくなりそうですね。
これは、MGシューターという団体が行う、ビッグ・サンデイ・シュートというイベントです。年に2回アリゾナ州で行われ、米国最大の機関銃射撃のイベントでもあります。AK-47などをレンタルして撃つことも出来るようです。
アメリカという国、って感じですね。現在アメリカでは、銃の流通数を計算すると成人男性がほぼ1人1つずつ銃を持っている状況らしいです。そんな社会ですので、乱射事件や射殺事件、強盗やらストリートギャングの銃撃戦など、銃による犯罪は社会問題になっておりますが、銃の規制は進みません。
アメリカにおいて「なぜ銃犯罪が起きてしまうのか?」という世論調査に対し、「子供のしつけの問題」という回答が半数を占めたのに対し、「銃を入手しやすい環境」を問題視したのは2割足らずだったそうです。
「あなたが強盗をするのなら、銃のある家、銃の無い家。どちらに押し入りますか?」という例が有名です。
銃の規制を始めれば、その途中には必ず自分だけが丸腰で、他の人々が銃を持っているという状況に置かれる者が、少なからず生まれます。アメリカの国民は、それを恐れているのです。
また、全米ライフル協会が莫大な資金を持つ団体であり、その発言力も強い事から、政府が銃規制について論議すること自体、タブーとされている残念な状況なのです。
日本人が刀を腰から外してずいぶんと経ちますが、この調子ではアメリカはしばらく、そうもいきそうにありません。