新世代ジェット戦闘機F-22の機動力

「航空支配戦闘機」、すなわち空の支配者とあだ名される新世代の戦闘機、F-22の映像です。素晴らしい離陸です。あの垂直に傾く特殊な動作は「STOL(エストール)」といい、F-22の機能の一つです。これにより短距離で迅速に離陸を完了することが出来ます。

F-22は、その極めて高いステルス性と凄まじい戦闘能力、次世代的装備を持つ、第5世代に分類される戦闘機です。開発にはロッキード社とボーイング社が共同であたり、ユニットコストは1億51千万ドル。
ちなみに第4世代は、アメリカならばF-15、ロシアならばMiG-29など、現代の主力戦闘機を指します。第5世代は、次期主力として期待される未来の兵器であり、まだまだ開発途上。どれも実験機や試作機に留まっています。そのなかで、このF-22は最も早く配備された機体です。

アフターバーナー無しで超音速飛行を持続でき、F-117ステルス爆撃機などに比べても勝るステルス性を持ち、さらに射程100kmを超えるAIM-120ミサイルを搭載しています。これにより、敵機に発覚するより早く、遠距離からミサイルを発射し、素早く敵を撃墜する事が可能になります。

ちなみにアフターバーナーとは、ジェット機の排気にもう一度燃料を吹きかける事で強力な推進力を得る、戦闘機の一般的機能です。このF-22は、「三つのS(ステルス性の向上、スーパークルーズにアフターバーナー不要、STOL)」を達成した、まごう事なき新世代の戦闘機なのです。