1945年1月30日に行われた、ヒトラー総統最後のラジオ演説での時だった。ヒトラーは迫り来る赤軍の大軍団を前に、演説していた言葉がある。
「この戦争には勝者も敗者もない。あるのはただ死者と生存者だけである。しかしながら、ラストバタリオンはこのドイツである」
この言葉を聞いただけでは、何の意味か分からない者が多いことだと思う。このラストバタリオンという言葉、意味をそのまま約せば「最後の大隊」ということになるらしい。
この演説でヒトラーはラストバタリオンという妄想を語ったにすぎないのか、或いは意味のある言葉であったのか、これらを推察したいと思う。
最初にラストバタリオンという言葉が日本で広まったのは、落合信彦氏の著書「20世紀最後の真実」ではないだろうか。その中にはラストバタリオンについて述べられている。
彼の著書によると、ナチスの残党は南米に渡り現在でも活動をしていると言う。だが、ナチスの開発したとされるUFO計画や、軍隊が駐屯している場所は南米にはない。
当時、ヒトラーが目を付けたのは南極大陸だった。1938年、キャプテン・リッツァーを隊長とする南極大陸探検隊が組織された。
彼等探検隊は、20キロごとにナチスの旗を落としながら探検を進めた。彼等の探検隊はのべ60万平方の地をカバーしたと言う。
その後、南極にはナチスの巨大基地が造られた。その名称をノイエス・ドイッチュラント(新しいドイツ)と言い、基地内では軍隊が駐屯して、新型UFOが製 造されていたと言うのだ。更にはドイツの敗北時に自殺したと言われるヒトラー総統が、実は南極大陸にあるドイツの基地に非難して、戦後も生存していたというのである。
ラストバタリオンは南極で現在、来るべき東西激突の有事を待っているのだと言う。ソ連邦が崩壊した現在、西側諸国に対抗する国としては中国が挙げられる。中国とアメリカが激突した際、南極基地から発進したUFOの大群がこれらの勢力を打倒し、新たな時代を築くと言うのだが、世界情勢がめまぐるしく変化している時代に、果たして真実は如何に。
文章 藤原真