対戦車ライフル、ボーイズMK-1。この銃はロイヤル・スモール・アームズ・ファクトリーが開発したボーイズ対戦車ライフルシリーズの初期型です。
5連発のボルトアクションで、1937年にイギリス軍に採用され、第二次世界大戦中に使用されました。
動画を見てお分かりになる通り、ボックス型の弾倉が銃の上部に斜めにセットされています。ここから55口径のベルティッド弾という弾丸を給弾します。
衝撃緩衝装置付きのバイポッドとマズルブレーキによって、対戦車ライフルとしては低反動を実現しています。
しかし、初期型MK-1は対戦車ライフルとしては初速747m/sと若干貧弱だったようです。大日本帝国軍の対戦車ライフル「九十七式自動砲」でさえ初速750m/s、単発のロシアの対戦車ライフル「デグチャレフPTRD1941」ならば銃口初速は1,012m/sと、比較してみればやはり強力とは言い難いもので、戦争が進み戦車も装甲が強化されるにつれ、このライフルで戦車とやり合うのは困難となっていきました。
と、一見すると駄作兵器の一種のようにも思えますが、この銃の面白みは二つ目の動画です。
これは敵役としてヒトラーを設定した戦時中の銃の宣材動画ですが、なんとこの動画を制作したのがディズニーらしいです。
何でしょうねぇー。可愛らしいけれど、いかに敵を倒すために有効か、という宣伝動画なんですよね。
こうゆうのを見ると、戦争というものの生々しさみたいなのを感じます。