BS-COMBAT MASTER CO2GBB 【JASG認定】
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BATON airsoft BS-COMBAT MASTER CO2GBB

レビュー: 金子一也 (Gunsmith BATON 店長)

JASG認定 CO2ガスガン、BS-COMBAT MASTER CO2GBB

ハイパー道楽読者諸氏にもご存じの方は多いであろうBATON's blogの、2021年4月の記事による製品化の電撃発表から約10か月という開発期間を経て、JASG認定CO2ガスガン、BS-COMBAT MASTER CO2GBBが『BATON airsoft』ブランドの商品として、2022年4月中旬ついに発売される運びとなった。
当記事執筆時点ではGunsmith BATONネットショップで予約受付中となっているが、発売日以降は、これまで同様全国のエアーガン取扱店舗での購入が可能となる。

尚、本製品もこれまでのCO2GBBシリーズ同様、JASG自主規約に基づく認定検査に合格した安全なエアースポーツガンであり、購入後三ヶ月以内は、修理工賃・パーツ代に加え、修理品の受け渡しにかかる送料もメーカー((株)バトンTrading)が負担する万全のサポートが受けられる。
※サポートには商品添付の保証書が必須となり、購入後3ヶ月以上経過した場合でも、有料でのサポートを受けることが可能だ。

射撃の頂点を極めたプロによる最高峰のカスタムガン

TTI
TTI 2011 COMBAT MASTER
出展:https://armazone.ch/produkt/taran-tactical-john-wick-3-sti-2011-combat-master/

BS-COMBAT MASTER CO2GBBは、世界的に有名なトップシューターかつ、優れたトレーナーでもあるタラン・バトラー氏が主宰するTTI(Taran Tactical Innovations)が、STI(現STACCATO)社とのコラボによって作り上げた最先端のカスタムハンドガン、『TTI 2011 COMBAT MASTER』をモチーフに製品化を図っている。

タラン・バトラー氏
出展:https://www.wearethemighty.com/mighty-tactical/taran-butler-taran-tactical-innovations/

タラン・バトラー氏は2023年に最新作の公開を控える大人気映画、ジョン・ウイックシリーズのアドバイザーとして作品作りに深く関わっており、同シリーズにはこの映画のためにデザインされた贅沢なTTI製カスタムガンが多数登場している。
TTI 2011 COMBAT MASTERはその3作目、「 ジョン・ウイック:パラベラム 」劇中、キアヌ・リーブスのC.A.R.(Center Axis Relock)システムを駆使したガンファイトシーンでその魅力を最大限に発揮。全世界の拳銃愛好家を文字通り一撃で魅了した。ハンドガンを、射撃を愛する者なら誰もが欲する至宝のCOMBAMASTERだが、絶対数の少ない限定生産品のため、現在ではおよそ9,000ドルという凄まじいプレミア価格がつく、マニア垂涎の希少品となっている。

トイガンユーザー待望のCO2GBBによる製品化

COMBAT MASTERのCO2ガスガン
COMBAT MASTERのCO2ガスガン

上述した人気の高さから、TTI 2011 COMBAT MASTERを再現したガスブローバックガンは既に多くの海外メーカーがモデルアップしているが、開発当初から純粋な日本国内仕様として企画、設計されたCOMBAT MASTERのCO2ガスガンは、本製品が初めてではないだろうか。
実銃のイメージを可能な限り再現したBS-COMBAT MASTER CO2GBB(以下、BS-CM)の外観を、今回も銃口周りから詳しくご紹介して行こう。

※画像は量産手前のサンプルなので、製品版では外観が一部変更される場合があります。

マズル
鋭いエッジ

鋭いエッジが印象的なスライドはBS-HOSTよりわずかに長い5.4インチで、サイトレディアス(前後サイト間の距離)が長い分、精密なサイティングが可能となっている。
スライド前面のエッジが面取りされているのはスムーズなリホルスターのためと思われるが、この処理によって銃口周りの表情が実に豊かになっている。
アウターバレル先端内側に見えるスレッドは11mm正ネジで、トレーサー等、各種マズルデバイスの装着が可能だ。

バレル
スプリングガイド

スライドを引くとブロンズ仕上げの金属製アウターバレルが現れるが、実際に発売される量産品では表面処理がもう少し落ち着いた光沢になる予定。
アウターバレル下のロングリコイルスプリングガイドは耐久性に優れたスチール製で、中央付近で前後に分かれる2ピースタイプとなっている。
BS-CMはスライドが5.4インチと長く、一般的なハイキャパ系のようにリコイルスプリングガイドを外すことが出来ないため、スライドに組み込まれた状態で、ガイドを分割してから取り外す必要があるが故の構造だ。
上の画像で、ガイド先端付近の側面に貫通穴が開いているのは、ここに細い六角レンチ等を差し込むためのもので、ガイド後方側面にも同じ穴が開けられている。

フロントサイト
リアサイト

フロントサイトは実銃同様、金属製の本体にグリーンのアクリルファイバーがセットされた集光タイプを採用。リアサイトのブレードもグリーンの集光タイプとなっているが、これは実銃に無いオリジナル要素だ。

サイトピクチャー
リアサイト

サイトピクチャーを見ると、リアサイトのそれよりもフロントサイトのアクリルファイバーの方が明るく映えているのがわかる。
リアサイトのファイバーが明る過ぎると、瞬間的なサイティング時に混乱する場合があるため、集光サイトとして正しいセッティングと言えるだろう。
尚、フロントサイトと同様、ボーマータイプのリアサイトも金属製で、エレベーションとヴィンテージの調整が可能な本格派だが、BATON airsoft CO2GBBシリーズ初の金属製ボーマーサイトの搭載に当たり、スライドの強度についての度重なる検証、改良が必要となった。
これはCO2GBBによるリコイルがあまりに強烈なため、アリ溝からクラックが入るトラブルがなかなか解消出来なかったためだ。
2021年7月には実動サンプルが出来上がっていたにも関わらず、量産開始まで半年以上の時間がかかったのは、これが主な原因だったと言えるだろう。
無論、最終試作では6,000発の連続射撃にビクともしない耐久性の獲得に成功しているので、量産品について破損の心配は無用だ。

スライド
セレーション

他に類を見ないデザインの前後コッキングセレーションを始め、「コンバットマスタースライドカット」と呼ばれる加工が施されたスライド表面の美しい造形を忠実に再現。
両側面に開けられたライトニングホールから覗くブロンズ仕上げのアウターバレルが、このガンの個性を際立たせている。

ハンマー

実銃のハンマーはギリギリまで軽量化されたライトスピードタイプだが、BS-MCではBS-HOSTと共通のダブルホールタイプを採用。
トイガンの機関部パーツに許される材質の強度では、極端に肉抜きされたデザインを再現することが出来ないため、これはやむを得ないところだろう。
 
アンダーマウント

フルサイズに近い長さを持つダストカバーは5スロットの20mmレールマウントを備えており、各種ウェポンライトの装着が可能。
ライト類を取り付けるだけならこれだけのスロット数は不要だが、見た目のインパクトと軽量化を両立させた、TTIカスタムならではのデザインだ。

シリアルナンバー

スライドストップレバーを外すと、シャーシ左側面の普段は見えない部分に、JASG認定商品の証たる固有のシリアルナンバーと、販売元であるBATONのロゴのレーザー刻印が隠されている。 
尚、今回のレビューに使用したBS-CMはシリアルが割り当てられていないため、上の画像はBS-STACCATOを写したものを使っているが、まったく同じ位置に同様の刻印が入るので参考にしていただきたい。

ホップアップ

スライドを外すことでアクセス出来るチャンバー下部のホップ調整ダイヤルは、反時計方向に回すことでホップの掛かり具合が強くなるシリーズ共通の構造。
ちなみに、BATON airsoft製のCO2GBBシリーズは、調整ダイヤルを左に回し切ったゼロホップ状態だと、チャンバーパッキンにまったくテンションがかからない設計になっている。
つまり、ゼロホップ状態で撃とうとすると銃口からBB弾が零れ落ちるわけだが、これはそういう設計になっているためで、故障や不具合ではないことを改めてお断りしておきたい。
弾ポロするといって送られて来る修理依頼品を確認すると、単にホップをかけていなかっただけという事例が少なくないので、ユーザー諸氏にはこの特色を理解していただきたいところだ。

スライドストップ

これまでの1911、2011シリーズ同様、スライドの内側には金属製のスライドストップブラケットが設けられており、スライドストップノッチの摩耗を防いでいる。
このブラケットはBS-STACCATOから採用されている新型で、スライドストロークの見直しにより鋭いブローバック動作を実現した、現状での最適解となっている。

グリップ
グリップ

シャーシから下のグリップ、トリガー、セーフティ類は、すべてBS-HOSTと共通のパーツを使用することで、開発期間の短縮とコストダウンを図っている。
とは言え、ファーストロットHOST開発時からSTIのDVCスティップルを模したグリップを採用していたので、今回のBS-CMにとってはまさに「おあつらえ」で、COMBAT MASTERの雰囲気を充分に再現出来ていると言えるだろう。

マグウェル

BATON airsoft 2011シリーズ共通の金属製マグウェルの形状も、実銃のCOMBAT MASTERが採用しているSTIタクティカルマグウェルそのものなので、COMBAT MASTERとして何の違和感も無いはずだ。

マガジン
マガジン

マガジンはBS-HOSTセカンドロットから採用された2011 CO2マガジンType-Nが付属。
このType-Nマガジンはカートリッジホルダーガスケットの耐久性が向上した新型で、底蓋(カートリッジベースカバー)が従来のマイナスネジタイプから、六角レンチで締め込むタイプとなっている。
無論、BS-STACCATO以前の従来型マガジンと完全互換で、どちらのマガジンを使っても銃本体の動作性や、CO2 12gカートリッジ1本あたり100発前後という燃費の良さに変わりは無い。
既に従来型マガジンを複数本お持ちの皆様には、どうかご安心いただきたい。

2011シリーズ4作目ならではの安定した実射性能

実射性能

このBS-CMは、2019年11月に開発がスタートした初代BS-H.O.S.T.を起点に、より完成度を高めた設計のBS-STACCATO、そこにさらなる改良を盛り込んで製作したBS-HOSTセカンドロットと、2011シリーズ3代に渡って積み上げて来たノウハウの全てが投入された、言わば「完全版」と言える製品となっている。
金属製の前後サイトを搭載した5.4インチスライドは従来モデルより重いため、動作に影響が出そうなものだが、最適化されたセッティングにより、まさにジョン・ウイック劇中のように鋭く弾けるブローバックが存分に楽しめる。

実射性能についても、BATON Rangeが誇る屋内ロングレンジにおける、30m先のEタイプシルエットターゲット中央付近を狙った依託射撃で、装弾数29発の全弾を無造作に叩き込めるだけの弾道安定性を見せてくれた。
※30m実射テストには、BATON airsoft アクリビスバイオBB弾 0.25gを使用
今回のレビューは量産手前のサンプルによるものだが、実射性能に関わる部分はこの時点で仕様が確定しているため、市販される量産品も同様の仕上がりとなるはずだ。

2021年4月の電撃発表以来、発売はいつになるのかというお問い合わせが連日殺到していた、まさにファン待望のBATON airsoft CO2GBBシリーズ新製品、BS-COMBAT MASTER CO2GBB。
その人気の高さから早期の完売も考えられるので、確実な入手を望まれる向きには是非ご予約を検討していただきたい。

スペック


全長 230mm
重量 約1020g(マガジン含む)
銃身長 122.5mm (インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 29+1発
価格 24,800円(税別)
発売日 2022年4月中旬
動力源 CO2カートリッジ式ガス
初速 最高:85.21m/s
平均:84.39m/s
最低:83.58m/s
ジュール:0.712J
※BATON airsoft アクリビスバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温26度、[ ACETECH ] AC5000 弾速計にて測定

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[ BATON airsoft ] BS-COMBAT MASTER CO2GBB


2022/03/12


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