BATON airsoft BASIKOS 電動ガン M4 SOCOM/CQB
レビュー: 金子一也 (Gunsmith BATON 広報)
JASG認定電動ガン BATON airsoft BASIKOS 電動ガン M4 SOCOM/CQB
BATON airsoftブランドにて、季節を問わず快調なブローバックが楽しめるCO2GBBシリーズや、箱出しでフルチューン並の性能を発揮するRYUSOKU-AEGシリーズをリリースしているGunsmith BATONが、新たにBASIKOSブランドで格安電動ガンを展開する運びとなった。
今回ご紹介する、BASIKOS 電動ガン M4 SOCOMと、BASIKOS 電動ガン M4 CQBの2機種は、Amazon専売とすることで様々なコストを削減し、低価格での販売を実現した新製品となる。
同じBASIKOSブランドのバイオBB弾も同様の手法により、クオリティの高さと価格の安さでAmazonエアガン用BB弾部門のベストセラー1位に輝く売れ行きを誇っていることは、エアガンユーザーの皆様ならご存知のことだろう。
また、このBASIKOS 電動ガン M4シリーズ(以下、BASIKOS M4)も、これまでのBATON airsoft製品同様、JASG自主規約に基づく認定検査に合格した安全安心なエアースポーツガンであり、購入後三ヶ月以内は、修理工賃・パーツ代に加え、修理品の受け渡しにかかる送料までもが完全に無料という万全のサポートを受けられる。
※サポートには商品添付の保証書が必須となり、購入後3ヶ月以上経過した場合でも、有料でのサポートを受けることが可能。
実銃のM4A1 SOCOMとCQB
M4についてはもはや語り尽くされた感があるため、実銃の来歴については割愛するが、BASIKOS M4のモデルとなった2機種の実銃画像をご覧いただこう。
出典:https://www.colt.com/detail-page/colt-ar-15-socom-carbine-223556-161-301-knights-rail-forend
上は2023年12月時点でCOLT社が販売している、COLT M4A1 CARBINE SOCOM CARBINEで、かつて自社が米軍に納入したM4A1 SOCOMカービンの複製品とのことだ。驚いたことに当時の刻印までも忠実に再現しているそうで、鉄砲好きが求めるところはアメリカでも変わらないようだ。
尚、14.5インチのブルバレルを備えているため、所持できる州は限られている。
出典:https://smallarmsreview.com/u-s-navy-mk18-mod-o-custom-close-quarter-combat-weapon-for-the-seafaring-service/
こちらの10.5インチバレルを持つタイプはM4ではなく、米海軍特殊部隊用に作られた、Mk18 Mod 0と呼ばれる特別仕様のライフルだ。
CQBすなわち近接戦闘を想定して採用された短いバレルは、船や洞窟の中といった狭い場所での取り回しに優れている。
オーソドックスなスタイルを踏襲したBASIKOS M4
BASIKOS M4シリーズの2機種は共通のレシーバー(メカボックス)を持つバリエーションモデルで、言わば基本のM4をモチーフに作られた電動ガンである。
ここからは本製品独自の部分と、SOCOMとCQBの違いについてご覧いただこう。
上段画像の上がSOCOM、下がCQBの銃口周り。SOCOMのアウターバレルはアルミ製で、先の実銃バレルにあったグレネードランチャー装着用のくびれが無い、ストレートタイプとなっている。先端部のフラッシュハイダーはどちらもCOLTバードケイジタイプを装備しており、下面のイモネジを緩めて取り外せば、14mm逆ネジのスレッドが現れる。
尚、いわゆるおにぎり型のフロントサイトベースはダイキャスト製で、左右から4本のイモネジでアウターバレルに固定されている。スリングスイベルも金属製なので、スリングを使った運用にも不安は無い。
ハンドガードはどちらもABS樹脂製で、Knight's Armament社のRIS(Rail Interface System)を模しているが、いわゆる前出し配線でハンドガード内部がバッテリー収納スベースになっているため、実物よりやや太めに作られている。
バッテリーさえ入れば、社外製ハンドガードへの交換も可能だが、ハンドガード前側を抑えるハンドガードキャップが樹脂製で分厚い作りになっているため、このパーツも交換するか、社外ハンドガードを加工する必要があるだろう。
SOCOMのハンドガードのみ、両側面にKnight's Armamentタイプのバーチカルフォアグリップと、同レールカバーが付属する。
レールカバーは、画像中赤い矢印で指した部分の板バネ中央を押し込むことで取り外しが可能だ。
上述の通り、ハンドガード内がバッテリー収納スペースになっており、バッテリーの出し入れはデルタリングを引き下げ、ハンドガード下部を外すことで行える。
バッテリーは7.4Vリポバッテリーが推奨で、BATON airsoft電動ガン用リポバッテリーであれば、電動ガン用リポバッテリー 7.4v1500mAh [ 40C - 25C ] ミニ互換と7.4v2000mAh [ 45C - 30C ] セパレートの2種類が収納出来るが、サイズ、容量の両面で7.4v2000mAhセパレートが最適なチョイスと言えるだろう。
尚、本製品は11.1Vリポバッテリーに対応していないのでご注意いただきたい。
レシーバーは軽さと頑丈さを兼ね備えた強化樹脂による一体成型品で、セレクター部分のモード表示以外は目立った刻印が入っていない無国籍風味の仕上がり。
樹脂製とはいえ、いわゆる首周りの強度は充分確保されており、よほど悪意を持って強引に拗らない限り、剛性に不安を感じることは無いはずだ。
チャージングハンドルを引くとエジェクションポート内のダミーボルトが後退して、ホップアップ調整ダイヤルにアクセス出来るのもお馴染みの構造。
ホップアップ調整ダイヤルは節度のある固さで、0.2gから0.25gまでのBB弾で適切な弾道が得られるだけの調整幅を持っている。
尚、エジェクションポートの蓋になるダストカバーはプレス加工されたスチール製だ。
アッパーレシーバーに搭載されたリアサイトは、上段画像上のKnight's Armamentタイプのフリップアップ式300mサイトがSOCOMに、下のLMTタイプタクティカルサイトがCQBにそれぞれ装備。
SOCOMのサイトは左右のみ、CQBのサイトは上下左右の調整が可能となっている。
ストックはCOLT社製のコラプシブルタイプを模した強化樹脂製で、ややガタつきはあるものの、強度面での不安は微塵も感じられない。
スリングスイベルは樹脂製だが、分厚く成型されていることと、銃本体の軽さから、スリングで吊っても壊れるようなことは無いだろう。
バッファーチューブはダイキャスト製で、6ポジションの調整が可能。太さは29mmとミルスペックに近いサイズなので、ストックを替える際の参考にしていただきたい。
尚、BASIKOS M4シリーズには上画像のRS-3ストックを装備したLTDバージョンも存在する。価格はそれぞれ1,000円アップだが、SOCOM、CQBともにストック以外の仕様はノーマルと一切変わらないので、お好みに合わせて選んでいただきたい。
発射モードの5段階切り替えが可能な電子トリガーシステム
本製品はBATON airsoftのRYUSOKU-AEGに採用されているプログラマブルメカボックスと、SDU 2.0電子トリガーシステムを搭載しており、通常のセーフティ、セミオート、フルオートをデフォルトのMode.1として、5種類の発射モードが楽しめる。モードの切り替えはマガジンハウジング内、上画像の赤い円で囲った部分に見える小さいスイッチによって行われる。
上述のスイッチを指先で押し込むと、スイッチの奥でLEDの赤い光が点灯。そのまま推し続けると2~3秒後に点滅へと変わり、発射モードが切り替わったことを知らせてくれる。
発射モードはスイッチを操作することで、以下の順に切り替わる。
Mode.1 : セーフティ → セミオート → フルオート
Mode.2 : セーフティ → セミオート → 3点バースト
Mode.3 : セーフティ → 2点バースト → フルオート
Mode.4 : セーフティ → 3点バースト → フルオート
Mode.5 : セーフティ → 3点バースト → 9点バースト
尚、どのモードに設定されていても、バッテリーを取り外すことでリセットがかかり、次にバッテリーを繋いだ時にはMode.1に戻る仕組みになっている。
付属のマガジンは装弾数300発の多弾タイプ。BATON airsoft RYUSOKU-AEGシリーズとの共通品で、内蔵ゼンマイの強力さと壊れ難さに定評のある高品位な製品だ。
必要にして充分な実射性能
BASIKOSブランドで販売される本製品だが、当然ながらGunsmith BATONが持つ電動ガン作りのノウハウはフルに投入されており、低価格でありながらも極めて優秀な弾道と集弾性能を実現している。
その実力は上の動画でおわかりいただけると思うが、BATON Range内ロングレンジに常設された30m先の直径30cmのスチールターゲットに対し、極めて素直な弾道で苦もなく命中弾を叩き込むことが出来た。一撃でヘッドショットとは行かないまでも、撃たれる側にとっては非常にやっかいな性能と言えるだろう。
充分な命中精度に加え、5段階の発射モードが切り替えられる電子トリガーシステムを備えた、2万円を切る(ノーマル)低価格電動ガン。
ほぼ2,000グラムという本体の軽さは、サバゲー初心者はもちろん、重たい銃に疲れたベテランの方にも喜んでいただけることだろう。
Gunsmith BATONが放つ新しいブランド、BASIKOS電動ガンの第一弾であるM4 SOCOM/CQB両機種の軽さと実力の高さを、是非お確かめいただきたい。
スペック
()内はCQB
全長 | 790mm~872mm(678mm~760mm) |
重量 | 2,070g(1.965g)※マガジンを除く本体 |
インナーバレル長 | 385mm (270mm) |
装弾数 | 6mmBB弾 300発 |
価格 | 18,000 円(税別) ※LTD定価 18,908円(税別) |
発売日 | 2023年12月6日 |
動力源 | 7.4Vリポバッテリー |
初速 | 最高 81.2m/s(84.3m/s) 平均 78.9m/s(83.2m/s) 最低 76.6m/s(82.0m/s) ジュール 0.623J(0.692J) ※BATON airsoft BASIKOSバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温19度 |
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