KSC ガスガン SIGPRO SP2340 スペック
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1999年の年末に発売されたKSCのガスブローバックガン、SIGPRO SP2340を2002年ごろに購入した。
本レビューは2003年頃のものだが、写真は2007年に撮影したもの。
まず好きなのがそのスタイル。これまで使用していたベレッタ92Fに見慣れているせいか、現代銃に多く見られるポリマーフレイム独特のSFチックな感じが新鮮だ。
ぽってりとしたシルエットながら、ディティールにはSIG独自のシャープな精悍さが伺える。グロッグやワルサー、H&Kにはないデザイン。そしてスポーティさを感じさせるグリップ。「次世代の」という言葉が現実味を持って形容できる。
全長は188mmで、ベレッタ92Fの217mmに比べてコンパクト。重量は実銃が855gであるのに対し、KSCは665gで再現している。WAの92Fが855gだから、かなり軽く感じる。サバゲのサイドアームならこれくらいがちょうど良い重さだ。
■撃った感触
WAのベレッタ92Fと撃ち比べてみた。
リコイルはWAの方が激しい。WAは「バキャッ」という音、少々金属音が混ざったような、激しいリコイル。
一方、KSCは「バコッ」という比較的軽い音。どちらもスライドの動きは速く、鋭い。ただし、KSCはスライドアッセンブリーの重量が軽く、リコイルスプリングのテンションも弱い。
■命中精度とホップ性能
WAはパッキンの保持が悪いのか、不安定なスピンがかかる。15m以上はWAは精度が極端に落ちるが、KSCは素直にBB弾が飛んでいく。実用性が高い。
■セフティが無い!!
実銃のSIG PROはマニュアルセフティが無い。デコッキングレバーでハンマーを落とした後は、そのまんま。トリガーを引けばダブルアクションですぐ撃てる。「恐ろしい銃だ」と最初は思ったが、92Fはよくセフティ解除し忘れて、撃つ時に焦った事があった。SIG
PROは戦闘するための銃、そんな印象を受けた。ちなみに、トリガー裏にトイガンオンリーのセフティがある。
■S&W.40
チャンバー上面には.40の刻印。実銃のSIGPRO SP2340はS&W.40という9mmパラベラム弾より口径の大きい弾薬を使用する。このためマガジンは92Fより厚い。実銃の装弾数は12+1発。KSCのSP2340は6mmBB弾を
マガジンに26発、チャンバーに1発装填できる。マガジンはスチールプレスのアウターで非常にリアル。WAの92Fはダイキャストそのままだ。装弾もマガジンフォロアーロックが付いているので、KSCのほうが楽。しかし、リップ形状がKSCのほうがBB弾をこぼしやすい。
←リアサイトの中央にホワイトラインが入っていたようだが、塗装が剥がれている。
■細かいところ
アウターバレルの成型がチャチ。もっと金属感を出して欲しかったし、パーティングラインも消していないが、これはポリマーフレームなので、実銃もポリッシュしていないのかも。
リコイルスプリングガイドもプラスティックでなく金属のほうが良いと思うのたが。
スライドストップやデコッキングレバーの亜鉛ダイキャストの黒染め処理は時間経過ですぐ白くなりそう。
■総合的に
細かいことを言えばキリがないが、先進的なスタイル、ブローバックリコイルの鋭さ、命中精度の良さ、携帯しやすい重量、装弾数の多さなどバランスの取れた良いモデルだ。