APS airsoft ガスガン CAM MK2 SAI / MARINE
レポート:戸井 源太郎
フルメタルでライブシェル方式のガスショットガンで実銃同様の操作が可能なAPS CAMシリーズの魅力はやはりアクションにあると思います。独断と偏見ですが、やはりショットガンはシェル式で勢いよく排莢されないと魅力は半減されるといってよいと思っています。さらに多弾同時発射もショットガンのエアソフトガンには欠かせない要素だと思います。飛距離や精度は決して優れているといえないかもしれませんが、ライブシェルの装填、ポンプアクション、排莢とショットガンの真髄がこの1丁に集約されています。
実銃のアクションが楽しめるモデルガン的な楽しみ方もできるエアソフトガン、APS CAMシリーズをご紹介しましょう!!
香港のAPS airsofttが放つ、ライブシェル式のガスショットガン、今回はその中からPTSパーツを装備したタクティカルなSAIカスタムのCAM MK2 SAIと、サビに強いステンレンスボディが眩いシルバーのCAM MK2 MARINEをレビューします。
どちらも名銃、レミントン M870がベースになっています。
※写真はイメージです。フィールドの許可のもと安全を確保し撮影しています。
CAM MK2 SAI
SALIENT ARMS INTERNATIONAL社とPTS社の正式ライセンス取得のタクティカルモデルなので、ショットガン好きには堪らないカスタムでしょう。
主要パーツはアルミ製で剛性も高く、重量感もあり、非常にリアルにできています。
CAM MK2 SAI スペック
全長 | 980mm |
重量 | 2,710g |
銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
装弾数 | ショットシェル 7発 1シェル最大3発の6mmBB弾 |
価格 | 59,000円(税別) |
発売日 | - |
動力源 | リキッドチャージガス |
専用のシェルが本体に2発同梱されています。BB弾は前から装填します。最大3発BB弾を装填できます。シェルは4発セットでオプションとして発売されています。
レシーバーにはSALIENT ARMS INTERNATIONALのロゴと刻印入りで、ボルトは眩いゴールドです。
メタルボディでがっちりした作りで、質感も高いです。レシーバーのピンからオイルが浸み出してきているのも実銃っぽいですね。
ガスはボルト部からリキッドチャージします。ゴールドのボルトにもSALIENTの刻印が入っていてカッコいいですね。
セフティはクロスボルト式で、アクションバーロックも機能します。レシーバーエンドにスリングスイベルが標準装備となっています。
マズルは6mm径となっているのが少し残念です。このスリーブ部分が、もう5cmくらいバレル内側にあると大迫力のマズルになったと思います。
フロントサイトは集光サイトを装備しています。マガジンチューブの連結部には左側のみレールを装備しており、ライトなどが装着できます。またアウターバレルには反動抑制用のコンペンセイターも再現してあります。
リアサイトはなく、バレルにはエイミング時に反射して見にくくならないようにセレーションが入れられています。またバレルの熱による陽炎で視界に影響を受けないよう、ベンチリブが追加されています。
PTSのMOE M-LOKフォアエンドを標準装備しており、左右下部にはステップリングが施されています。
レシーバー下面、トリガーガード前にある給弾口からシェルを装填していきます。この時、シェルをお尻までしっかりマガジンチューブに入れるよう注意してください。ジャムの原因になります。
トリガーガードの根元にまでしっかり刻印が入っています。
マルゼンのガス式のM870やM1100のチェンバーレスと違い、ちゃんとチェンバーにシェルが装填されるリアル構造です。
エキストラクターもライブで可動します。しっかりシェルのリムを掴み確実に排莢します。
ボルトの中心部、ファイアリングピンの代わりにここからガスが噴射されます。
PTSの870 SGAストックが標準装備です。グリップ部分にはステップリングが施されています。バットプレートは厚みのあるラバー製で衝撃を吸収してくれます。
CAM MK2 MARINE
実銃は海上での使用を前提としており、サビに強いステンレス製ボディのオーソドックなM870です。CAM MK2 MARINEのボディはステンレスではなく、おそらくアルミ製と思われますが、フルメタルによるリアルな質感、高い剛性、手にした時の重量感と本物感が漂っています。メカ、操作法などの仕様は先に紹介したCAM MK2 SAIと同様です。
全長 | 1,010mm |
重量 | 2,660g |
銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
装弾数 | ショットシェル 7発 1シェル最大3発の6mmBB弾 |
価格 | 40,000円(税別) |
発売日 | - |
動力源 | リキッドチャージガス |
レシーバーは何も突起物がなく非常にシンプルです。
ロングマガジンチューブ仕様でマズルと面イチとなっています。簡単なフロントサイトとスリングスイベルアダプターを装備しています。
レシーバー上部もシンプルそのものです。晴天下ではシルバーのボディ、バレルで射撃時は眩しそうですが、意外と射撃時は気になりませんでした。
フォアエンドはシンプルなプラ製です。細く作られていますので、日本人の小さな手でも操作はしやすいです。
実銃同様、コッキングすると再びポンプアクションはできません。チェンバーをクリアしたい場合はトリガーガード前にあるアクションバーロックを押しながらポンプすれば安全にクリアできます。
ストックはプラ製で厚みのあるラバーのバットプレートを装備しています。
APSのCAMシリーズにはレシーバーに挟み込むカートキャッチャーが付属しています。
実射テスト
ホップアップなしのライブシェル式なので、はっきりいって飛距離は10m強といったところです。仰角をつければ15mくらいは可能でしょう。距離10m以内なら体のどこかにヒットでき、距離5mなら頭にヒットはできるでしょう。初速はBB弾1発の場合で平均50m/sで最大で60m/s程度とガスブローバックと比べても低めとなっています。シェル式でガスのロスが多いのだろうと思います。
しかし、その精度が気にならないほど、ポンプアクション、排莢のアクションは撃っていて楽しいです!
距離10mで3発同時発射では少々ドロップ気味で、多少散らばりますが、単発時と同程度の飛距離はあり、この距離なら3発とも体のどこかにはヒットします。撃たれてみましたが、それなりに痛く感じるほどのパワーはありました。近距離のインドア戦では活躍はできると思いますが、リアルカウントのシェル7発、そして全長1mの長モノなので、活躍するにはハードルは高いでしょうが、逆に燃えるものがあるかもしれませんね(笑)。
基本操作や作動に問題はありませんでしたが、ポンプアクションが勢いよすぎると稀にシェル内のBB弾がチェンバー内に溢れ落ちることがあったので、注意してください。
協力:FIRST、東京サバゲパーク
APS ガスショットガンシリーズ [FIRST on Webへ]
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