R-GUN studio インドアサバゲーフィールド レビュー
レポート:戸井 源太郎
福島県いわき市の大型インドアフィールド、R-GUN Studioに行って参りました。
取材日の3月18日(土)にミリタリー雑誌で有名なトモ長谷川氏による「サバゲーで活かせるシューティング講習会vol.1 葉隠 in 福島」の出張訓練がありましたので、フィールドと合わせてレビューします。
R-GUN Studioは、2017年6月でオープンから丸3年になります。元鉄工所の建物を利用した日本でも最大級の大型のインドアフィールドです。建物の広さは50m × 15mでそのうち、フィールド部は40m × 15mとなります。
フィールド内にはスタート地点となる両端と中央に櫓があります。
元鉄工所なのでかなり天井が高いです。セフティ側の櫓は3階建です。
中央の櫓は2階建で階段は3ヵ所あります。
反対側のスタート地点の櫓です。こちらは2階建となっています。こちらも3階にする予定なのですが、まだまだ手が回らないとのことです。
R-GUN Studioの特徴は、フィールドに設置されているバリケード類は全て移動可能であることと、櫓をはじめ、ほとんどの壁にあたる部分が布となっている点です。
この布によってBB弾の衝撃が吸収され、かなり跳弾が抑制されます。
木枠に布を貼ったバリケードは一人ででも移動が可能です。毎週、フィールド内のレイアウトを変え、何回来ても新鮮かつ、常連さんの優位性を少なくし、初心者でも楽しめるように配慮しています。
フィールド内にはヒット後、安全に戻れる退場通路も用意されています。
R-GUN Studioは国道6号線常磐バイパスから側道に入ってすぐにあります。敷地面積は約3,000坪、駐車場は通常25台ですが、最大50台駐車可能です。
奥に入り口があり、その脇にはドリンクの自動販売機3台とベンチがあります。喫煙場所もここになります。
セフティの収容人数は20名ほどです。これはR-GUN Studioで、楽しくゲームできる人数で設定しているそうです。
テーブル、椅子は全てお手製です。テーブル中央がハシゴ状になっていますが、ここがガンラックになっています。
セフティ内の一角にこの時期はビニールハウスを設置しています。ストーブひとつでかなり暖かいです。
セフティ内のモニターでゲームを観戦できます。フィールド内10ヵ所、シューティングレンジ1ヵ所にカメラが設置されています。
入口から入ったすぐに事務所が設置されています。
受付やレンタル品の貸し出しなどは、ここで行います。またセフティ内にコンセントはなく、バッテリー充電は有料(100円)で事務所で行います。携帯の充電はサービスとなっています。
事務所内でBB弾、ガス等の消耗品の購入ができます。また食べ物はカップヌードルを売ってました。
セフティから外に出るとシューティングレンジがあります。斜面を利用しており、最大80mあります。中央、斜面一番上に見える短冊状の板が80mですが、撃ち上げになるため、今までで当てた方はいらっしゃらないとのことでした。
ゲーム時はここで弾速チェックを行います。シューティングレンジが野外ということもあり、R-GUN Studioでは、使用BB弾はバイオのみです。
事務所の上もレンジとなっています。右側にはG&GのM.E.T.が設置されています。
レンジ左端、退場通路の上が長距離レンジになっています。最大40mの距離があります。
トイレはセフティの外、野外シューティングレンジの横にあります。
こちらは男性は左から小便器、洋式、和式となっています。女性用のトイレは洋式1ヵ所です。
事務所奥には女子更衣室もあります。中は2畳ほどの広さがあります。ちなみに男性用の更衣室はありません。
レンタルガンは東京マルイ、G&Gを中心に、12、3丁用意しています。レンタル料はゴーグルとセットで1,500円(税込)です。
ハンドガンは電動ハンドガンが7丁、ガスブローバックが6丁、エアコッキングガンが12丁用意されています。
レンタルウェアとしてツナギを15着ほど用意されています。ツナギと帽子で500円(税込)、フェイスゴーグル単品は100円(税込)です。
マーカーは無料貸し出しです。
両端にある櫓の下にはフラッグとしてスイッチと復活戦用のカウンターを常時設置しています。
フラッグ占領戦用のロングスティック3セットと筒1個も常備しています。
立てこもり戦用の移動式フラッグ。隠されると分からなくなるため、ストロボライトとセットとなっています。 右はチーム分け用のくじ引きです。戦力が均衡するよう常連と初心者で分けて各々くじを引いてもらうようにしているそうです。
他にもポリカーボネート製のシールド6枚、シューティングの練習用ターゲットもたくさん用意されています。
セフティには冷蔵庫、電気ポットもあります。
電子レンジ2台、マガジンウォーマーも完備しています。
マガジンウォーマーは食器乾燥機を横にして自作しており、かなり広いスペースを確保しています。
フィールド内にはスモークマシンも設置されています。煙があるだけで雰囲気が出ますね。
併設ショップ「りあるほびー」
フィールドの横にはトレーラーハウスがあり、中はショップとなっています。「R-GUN Studio」の「R」はこのショップ名「りあるぼびー」の頭文字からきています。
商品を上から吊るすなど昔ながらのガンショップをイメージした店作りなのだそうです。トイガン、関連アイテムの品揃えも豊富で、パーツ類、装備類、ガンケースとサバゲー装備一式が、ほぼ揃います。
サバゲーで活かせるシューティング講習会vol.1 葉隠 in 福島
葉隠インストラクター兼コースディレクターのトモ長谷川氏。
シュアファイア社公認インストラクターであり、サンダーランチ、ポール ハゥ氏やケン ハッカーソン氏など数々のタクティカルコースを受講。その経験からサバイバルゲームの楽しみ方を広げるツボとマナー向上のため「サバゲ葉隠」をSATマガジンマガジンで連載、現在は誌面だけでなく、葉隠マッチや訓練を各地で行なっています。
3月18日には14名の有志が集まりました。全員、サバゲで強くなるためにお金と時間をかけて参加された向上心のある方ばかりです。
サバゲでは、何もないところに突っ立って撃つことはありません。ということから基本、射撃はバリケードに身を隠しつつ行います。最初は全くバリケードに身を隠せていませんでしたが、10分もすれば、皆さんバリケードを利用して撃てるようになってきました。
セフティをかけてストレートダウンから合図とともにバリケードに身を隠しつつ、撃って当てる! たったこれだけのことでも5mで10cmのターゲットに最初はなかなか当てられません。
パンチは右も左もある。射撃も同じで、どちらからでも撃てなくては不利(身を晒す)になります。左にスイッチしただけで、利き手と同じようにサイトが覗けない、構えられなくなります。もちろん、当たりません。ほとんどの方が今日、初めて左で撃ったそうです。
左右だけでなく、あらゆる高さでも正確な射撃ができなければなりません。葉隠マッチでお馴染みのモンスターバリケードで射撃訓練を行っていました。
また訓練ではタイマーが欠かせないとのこと。射撃タイムがわかり、自分の上達がタイムで一目でわかるからだそうです。
午前にライフルでやったことを午後にハンドガンでトライしてみます。ストックがないため「ハンドガンはライフルの20倍難しい」とはトモさんは言います。
同じ場所にずっといたら敵から撃たれてしまいます。行進射撃や走り込んでの射撃とあらゆる状況を模して訓練が続きます。正確に当てる、素早く撃つのがどれほど難しいか、そのために歩き方や体の使い方が重要なのがわかってきます。
フォーリングプレートにも挑戦。ルールは6枚のプレートを制限時間(6秒)あり、プレート1枚につき1発しか撃てません。外せないし、じっくり狙うと時間が足りなくなります。かなりのプレッシャーがかかります。
相手とどちらが多く倒せるか競わせるとさらにプレッシャーは高くなります。
トモさん曰く「このプレッシャー下でも正確な射撃ができるように日頃の鍛錬が必要なのです」とのことです。
ラスト1時間はトモ長谷川氏による葉隠訓練の総仕上げとして、今日、習ったことをサバゲーで実践してみます。
構え方、動きが当日、朝の訓練前と全く違うことが端から見ていてもわかるくらい上達していました。
また布製の壁は跳弾抑制にかなり効果がありますね。
壁がトタンや板など固いものでないので、怖いほどの大きな音もしません。布も貫通することなく、衝撃を吸収してくれています。
またフィールド内のバリケードの移動が自由に行えるので、タクトレ後でもすぐゲームができます。今後、タクトレだけでなく、シューティングマッチもできそうですね。
最後にトモ長谷川氏とオーナーの佐藤氏を囲んで記念撮影。参加者も習うことすべてが新鮮で、非常に有意義だったとのこと。また開催して欲しいとの声が多くありました。
サバゲフィールド R-GUN studio
〒971-8112 福島県いわき市小名浜南富岡字真石86-1
TEL&FAX:0246-88-9357
http://realhobby.jp/
■関連レビュー