「あなたばかりグアムに旅行にいって!!」
と、怒る妻をなだめるかのように今もっともホットな海外旅行先、人気ナンバー1の韓国にいってきた。
韓国に行くのは初めて。食事やショッピングがメインだが、調べてみると実弾射撃もできるシューティングレンジがあるようだ。ここはちょっとうまくごまかしてソウルの射撃事情をあわよくばレポートしてしまおう、と画策した。
ただ、状況が状況なので、射撃レビューと言うよりは、食ったり買ったりと、なかなか銃の写真が出てこない旅行レビューとなっているのでご了承を。しかし、韓国語しゃべれないけど大丈夫なのだろうか...?
なんといっても今韓国の通貨「ウォン」が安い。空港での換金レートは1円=0.075ウォンだった。つまり1万円が約13万3千ウォン。
8万円換金したら100万ウォンの札束が手渡された。なんかお金持ちになった気分。
今回は一人コミコミ58,640円で2泊3日の旅行となった。発着は羽田空港発、金浦(キンポ)空港着。金浦空港はソウル市街から近いので楽。
コリアンエアーのボーイング747でフライト時間はたったの2時間20分。もはや国内旅行と大差ない時間。グアムより圧倒的に近く感じる。
空港からソウル市内まではバスで約50分程度。
空港から市街の中央を東西に流れる漢江(ハンガン)という川沿いを東へ向かう。この漢江より北が旧市街、南が新市街となる。
金色にそびえるのは地上64階建てのビルで震度7の地震にも耐えうる設計らしいが、ソウルはほとんど大きな地震がないようでこれよりも高いビルが建っている。
ロッテが135階建てのビルを建てる計画もあるらしい。
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宿泊先はちょっと贅沢にミレニアム・ソウル・ヒルトンホテルを確保。市街を見渡せる南山のふもとにある。
豪華なロビー。
部屋はこんな感じ。
オリエンタルな雰囲気が漂う。
このホテル、カジノも併設されている。
韓国のコンセントは基本220Vで形状も日本とは異なる。変換コネクタはホテルのロビーで貸してくれるそう。ただソウルヒルトンは110Vコンセントも併設されていたので、そのまま充電器などが使用できた。
市内の移動はもっぱらタクシー。
タクシーはこの写真のような銀色の一般タクシーと、黒に金のラインの入った模範タクシーがある。初乗り料金は一般タクシーが1900ウォン(2km)、模範タクシーは4500ウォン(3km)だから、日本に比べてかなり安い。
左ハンドル、右側通行で日本とは逆。市内の交通量はかなり多く、みんな運転も荒っぽいので自分で運転する気にはならなかった。
さてホテルに荷物を置いたら、さっそく明洞(ミョンドン)へくりだす。目的は明洞実弾射撃場。ホテルから明洞までは地下鉄で2駅の場所だが時間もないのでタクシーを使う。射撃場は明洞の駅からすぐ近く。大通りに面した明洞汗蒸幕(ハンジュンマク)というサウナスパの建物と同じ。
ビル自体は駐車場になっていて、その12階が明洞射撃場となっている。
エレベータを降りるとド派手な看板が。
フジテレビのトリビアの泉でも紹介されたみたい。
射撃場のエントランス。
明るくて入りやすい。
今回お世話になったインストラクターの林(イム)さん(左)と丁(ジョン)さん(右)。イムさんは日本語ペラペラなのでとても安心できた。他のスタッフもカタコトだが日本語が話せる。
ジョンさんは元ピストル射撃競技の選手で凄腕とのこと。
待合室はかなり広い。
ソファーがたくさんおいてあって、ゆったりとすごすことができる。
インストラクターが銃器の説明をする。
韓国では基本的に拳銃のみの射撃可能で、ライフルやサブマシンガンは撃てない。
また拳銃弾も.357マグナムまでとなっており、それより大きな.44マグナム弾等は撃てない。
銃のカタログ。射撃できる銃器は左上からワルサーP22(.22LR)、ワルサーPPK(.32ACP)、グロック28(.380ACP)。
ワルサー P38(9mm)、ワルサー P99(9mm)、ベレッタ M92FS INOX(9mm)。PPKは380版もあるようだ。
ベレッタ M92 STOCK(9mm)、ベレッタ Px4(9mm)、ベレッタ 90-TOW(9mm)。
グロック 17C(9mm)、H&K P8(9mm)、SIG SAUER P226(9mm)。P226は撮影時に現物がなくてタウルスを撮ったとのこと(^_^;。
IMIベビーイーグル(9mm)、S&W M64(.38spl)、IMIデザートイーグル(.357Mag)。
ルガー KGP141(.357Mag)※写真は6インチモデルのKGP161、S&W M1911(.45ACP)。S&W M64のほか.357Mag版のM65もあるようだ。
で、今回撃ったのは以下の5丁。
まず、オーストリアのグロック社が製造する.380ACP弾を使用するサブコンパクトのグロック28。反動も軽く非常に撃ちやすかった。
そしてドイツのワルサーP38。ルパン三世が使用する銃でも有名。正確にはこれは戦後モデルのワルサーP1。9mmルガー弾を使用する。
続いてドイツのワルサー社が製造する、ワルサーP99。007も使用する未来的デザインのポリマーフレームオート。9mmルガー弾を使用する。
イタリアのベレッタ社が製造するベレッタ 90-TOW。9mmルガー弾を使用。ベレッタの名作M92FSのカスタムバージョンとでもいおうか。有名なイタリアの工業デザイナー、ジウジアーロのジュジャーロ・デザイン社が手がけたガンダムチックなスタイル。
イスラエルのIMI社が製造するベビーイーグルことジェリコ941。
9mm弾仕様。5発だけオマケで撃たせてくれた。
弾薬はPMCのファクトリーアモを使用している。
ファクトリーアモというのは工場出荷そのままの弾薬ということで、グアムのインドアレンジなどでは火薬の量をギリギリまで減らしたリロード(再生)弾だったりする場合もあるが、ここ明洞射撃場では本来の弾薬と銃の迫力を損なうことなく射撃が楽しめる。
射撃時には安全のためボディアーマー(防弾チョッキ)を着用する。抗弾プレートは入っておらず、ケブラー繊維のもの。
実際に警察などでも使用されているもので、想像していたよりも非常に薄くて軽い。
米軍のM1ボディアーマーと比べると雲泥の差だ。
こんな薄くて大丈夫なのかと思いきや、ボディアーマーに実際に撃たれた弾痕をみせてもらえた。ピストル弾は貫通していない。
なお、これらのボディアーマーは販売もしている。日本国内で購入するより安いそうだ。7~8万円と言っていたような気がする。
同じケブラー繊維で作られたヘルメットにも弾痕が。
レンジ後ろはガラス窓があり射撃している様子を眺めることができる。
7種類のデザインのターゲットが用意されており、好きなものを選ぶことができる。ターゲットペーパーは10発撃つごとに取り替えてくれ、射撃後に採点してもらって持ち帰ることができる。
レンジは7レーンあり3:4で区切られている。
空調もよく効いており、発射ガスがこもるような事もまったくない。
レンジはインドアにしては広々しており、撃ちやすい。距離は一番奥までが15m。何も言わなければ通常は7mの位置にターゲットをセットしてくれるはずだ。腕に自身のある方は最初から15mでもいいし、7mから撃って調子がよければ15mに切り替えても良い。
明洞射撃場、実射ムービー。
インストラクターが脇について、弾薬やターゲットのセットなどをサポートしてくれる。
装弾されたマガジン(弾装)を渡され、自分でマガジンをローディングし、チャンバー(薬室)へ装填する。
最初は7mの位置でグロック28を撃った。
その後はすべてターゲットを一番後ろの15mにセットしてもらい撃つことにした。
ワルサーP38(P1)をはじめて撃つ。
安全上、銃はすべてトリガーガードの位置でチェーンに繋がれて射撃する。
今回は撃たなかったが、ベレッタPx4ストームを撮影させてもらえた。
今年東京マルイからもガスブローバックガンが発売される予定の人気上昇中モデル。イタリアのベレッタ社製で9mmルガー弾を使用する。
装弾数17発でローテティング(回転式)・バレル・ロッキング方式を採用するベレッタ社最新のポリマーフレームオート。
デザートイーグルの.357マグナム弾仕様。
ピストル射撃選手でもあるインストラクター、丁(ジョン)さんのお勧めはこの.357マグナム弾を使用するルガーKGP141。ステンレスの4インチモデルだ。
さて、気になる明洞射撃場の料金だが、9mm以下の弾薬を使用する拳銃は10発で4万ウォン(約3000円)、.357と.45ACPは10発で5万ウォン(約3750円)。もちろんそのときの通貨レートによって円換算は変わる。今回は3セット撃って12万ウォン(約9000円)だった。3セット撃つと10発サービスになるクーポンとオマケで5発撃たせてもらえたので今回撃ったのは全部で45発。
他にもお得なセット料金があるので実際にいったら確認してみて欲しい。
3セットならば射撃の所要時間は約20分程度。前後の準備と支払いを合わせても40分程度といったところ。
それとハイパー道楽でのクーポン発行のお願いをしたところ、快くOKをいただいた。
クーポン券はこちら。印刷して持っていこう!!
さてさて、射撃も終わってお腹もすいた。さっそく近くのお店で食事をとることにした。
明洞繁華街路地裏の「三金(サムキム) 」というサムギョプサルの店をチョイス。
サムギョプサルとは豚の三枚肉を鉄板の上で焼いたもの。やわらかいサンチュに焼いた肉を載せ、辛味噌とキムチを巻いて食す。
キムチがついて1人前10000ウォン(750円)。
ジュワっとした香ばしい食感と熱々の肉汁が美味。そして地元のCASSビールをグイっと飲み干す。プハーッ、ソウル最高!!。
ちなみに瓶ビールは1本4000ウォン(300円)。
地元の人の焼肉といえば豚肉のほうが多いとか。
焼けたニンニクの香ばしさと、豚の旨味が濃縮された脂が織り成すハーモニーが絶品。
キムチ卵焼きもオーダー。値段は5000ウォン(375円)。
夜の明洞繁華街はとてもエネルギッシュ。さながら新宿や渋谷の雰囲気とも似ている。右の写真の「Rotiboy」は日本には未進出の世界で一番おいしいパン、だそうな。さっそく買って食べてみた。外はサクサク、中はしっとり、真ん中にバターが入っていてかなぁり旨い!!。RotiboyのパクリでRotiguyというのも見かけたw。
ソウルといえば屋台も多い。有名な辛味噌であえたお餅「トッポギ」をはじめ、なんだかよくわからないものまでいろいろ売っている。日本の感覚からすると物価は半分くらい。ついつい買ってしまいたくなる。
明洞から程近いソウル市街ど真ん中に位置する南山(ナムサン)。
ここにはソウル市街を一望できるソウルタワーがある。もちろん登る。タワーまではケーブルカーで行くのが便利。
展望台は大人一人4000ウォン。エレベータで一気に標高360mまで上がる。
夜のソウル市街が360度一望できる。
展望台からの眺めを終えて、地上に降りると音楽にあわせて塔に光を投影する幻想的なアートイベントをやっていた。
ちなみに、
ソウルタワーに登るなら展望室のトイレにはかならず行って欲しい。
なぜなら↑こんな感じでえらく眺めがよいのだ。
↑そしてこの用を足している最中の絶景。
というわけでソウル1日目の夜が終わる。