トイガン・フォトコンテスト2020 結果発表!
今年もトイガンフォトコンテストを開催しました。審査委員長には銃器写真家のトモ長谷川氏を迎え、ハイパー道楽 編集部にて審査を行いました。
上位入賞者3名には中田商店様より提供のステキな賞品をプレゼントするほか、3月27日発売のピースコンバット誌にて作品を掲載いたします!!
結果発表!!
エントリー No.024 タイトル:SIG SAUER P320-M17 投稿者:nekonyan |
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エントリー No.095 タイトル:The SAI GRY Rifle 投稿者:武田 |
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エントリー No.044 タイトル:VIRTUAL BATTLE 投稿者:Sasugo |
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エントリー No.090 タイトル:Ranger 投稿者:御子神 |
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エントリー No.016 タイトル:ヴェノム 投稿者:MIKI09 |
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エントリー No.025 タイトル:BROWNING HI-POWER HOGE CUSTOM 投稿者:So-Sui |
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エントリー No.061 タイトル:仄暗いジャングルを往く… 投稿者:零-Rei- |
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エントリー No.009 タイトル:come from ... 投稿者:CASE237 |
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エントリー No.037 タイトル:シューティングレンジ 投稿者:clint1 |
皆さんから応募のあった写真はrすべて、作品一覧ページで公開します。
審査員長 トモ長谷川のコメント
銃器写真家のトモ長谷川氏
ハイパー道楽主催のフォトコンテスト。
2020年で10回目を迎えました。
応募総数101点。
審査員の評価が分かれました。しかし、逆に本フォトコンテストの常連の方々の安定度が、際立つ結果になりました。
スタジオフォトはガン写真の王道スタイルのひとつです。
主役としてのガン。それに対しマガジンやライトなど脇役を配置して、主役の魅力を引き立てます。
背景や小物の使い方に、自分の思入れなど好みを色濃く反映させて画創りできます。
「フォトグラフ」は【[photo(光)]で[graph(書いたもの)]という意味があります。
日本では「写真」という言葉で表現されたため、『真実を写す』という報道的な意味合いが色濃くなってしまったように思えます。本質は世界観を創作することにあります。
写真からは声も効果音も、音楽も出ません。
それでも、枠の外への広がりや、瞬間の前後にあるストーリーを感じさせ、熱い気持ちをもって語りかけて来ます。
「何を表現したくて撮影しているのか?」
感動したポイントの解釈や理解を深めるプロセスが欠かせません。
カメラは機械で冷静に写真にします。
カメラの眼……レンズになりきって、感動している気持ちを抑えて、客観的な眼で見ることが大切です。
これには練習が必要です。
感動ポイントからテーマを紐解きます。
・絶対無敵の強さ
・戦場の緊迫感
・銃への思い入れ
・戦士の健気さ
などなど、ストーリーの方向性が見えてきます。
構図はとても大切です。
主役をメインに据え、脇役を配置します。
フレイムの四隅までしっかり見て、構図を組み立てましょう。
銃口が半端にフレイムアウトしてしまっている作品が多いのはとても残念です。
傾き方だけでも、元気さや強さ、平穏さや不安さが表現できます。
まっすぐにするなら真っ直ぐに!
傾けるなら良い角度に!
迷った時は角度を違えて撮っておくことも大切です。
写真は演出が大切です。
モデルのガンの構え方、脚の運び方や指先まで、神経が配られていると写真に迫力が持たせられます。
ガンとモデル、両者の魅力を発揮させて欲しい。
ロケーションも雰囲気づくりに欠かせない演出です。
現場にあるものが魅力的な彩りとして加わえられれば、いっそうの迫力が演出できます。
逆に、表現したい物と異なる時は、見せたくない部分を計画的に写さない努力が欠かせません。
フォトショップなどの写真加工は、現代の写真表現手段の特権です。
さりげなく使うもよし、ハデに使ってもよし。
結果的な印象に効果的に活用されていれば良いと考えます。
次回のハイパー道楽_フォトコンテストに期待します!
各作品の感想
・セットとライティングに凝ったアイディア作品です。P7M13というHK社の特殊なハンドガンを表現したのでしょうか? ガン本体の照明とアングルに期待します。(トモ長谷川)
・背景の照明や小物の配置などこだわりが感じられます。グリップ側の配光が少し暗くなってしまっているので全体的に上が重く感じられるのかもしれません。(YAS)
・スリットから漏れる光の背景は面白いと思いました。銃の置き方も悪くはないんですが、グリップが浮きすぎて、ひっくり返りそうな感じが惜しいですね。(戸井源太郎)
・激しいマズルフラッシュ! 着弾の土煙など激しい戦闘の雰囲気が演出されてます! 縦位置ではなく、横位置であれば、迫力があったかと。樹への着弾が火を吹いているのはちょっと……。(トモ長谷川)
・発砲炎のエフェクトを入れ、迫力があるんですが……縦ではなく、横の方が良かったのではないでしょうか? そして全体的に右にズラしたいですね。右の人がギリギリすぎます。(戸井源太郎)
・美しい空を活かして撮影してらっしゃいます。自然の美しさを写真に取り入れるのは、難易度の高いテクニックです。構えとポーズ、傾きにもうひと工夫……期待します。(トモ長谷川)
・美しい空、人物の衣装ともあっていて良いですね。銃のライティングも決まっていて、質感がとても好みな作品です。(YAS)
・メインのガンがしっかり置かれ、背景が邪魔にならないよう配置されています。全体に赤味が強くなってしまいましたが、ライティングも凝っていて、撮影者の工夫と努力を物語ります。カートリッジが等間隔に置かれている点、マガジンがマズルとグリップのちょうど間に置かれている点が惜しいです。(トモ長谷川)
・今時の実銃メイカーのカタログや、ポスターをイメージさせるカットです。ガンが綺麗にライティングされているので、逆にもったいなく感じます。ガン単体で勝負した作品が見たいです。(トモ長谷川)
・バーチャルなゲーム風な感じがよく出ていると思います。どうせなら服装もしっかりして欲しいと思いますが、これもアリかな。アイデア賞です。(戸井源太郎)
・衣装や装備が凝っています。左手前から一発、照明があればガンが際立って良かったです。(トモ長谷川)
・左からの照明ですが、例えば真左から淡い青や赤の弱い光を当てれば立体感が強くでますし、左背後から白い光を鋭く当てれば左輪郭が際立って被写体が強調されます。(YAS)
・雰囲気はいいのですが、肝心の銃がよくわかりません! 人物はこのままでいいですが、もう少し銃に光が当たって入れば、もっと良くなったと思います。(戸井源太郎)
・ブラックライトとスローシャッターで印象的な背景を作っているのが良いですね。抽象的な模様も良いのですが、文字でも良かったかもしれませんね。(YAS)
・ガンのアングルは安定感があります。箱とナイフのアングルを工夫できれば、主役が際立ってきます。
(トモ長谷川)
・銃の位置、小物の配置もシンプルかつ綺麗に纏まっています。(戸井源太郎)
・色味や光で雰囲気が演出されてます。動きで緊迫感が演出できるとよかった。(トモ長谷川)
・ダークトーンでまとめられていて、背景に余計なものを配置しないシンプルな作品です。もう少し左余白をトリミングして構図を調整したら安定感が増します。淡い補助光を入れて立体感を出しても良いと思います。(YAS)
・ガンをシルエットにしました。シューティングレンジという事ですが、雰囲気があります。狙撃へ臨む状態、もしくは狙撃後なのか、空間の持ち味をうまく使って雰囲気を高めています。机から下の部分をトリミングすると画面が整理されます。(トモ長谷川)
・ガンと装備がいいだけに、背景が欲しいところです。シチュエイションを感じさせるような、ドラマティックさを醸し出せると最高です。また、ガンを構えているのか? 下ろしているのか? など、モデルのアクションを含めて雰囲気が高めてください。(トモ長谷川)
・小物を使ってらっしゃいます。レシーバーに対する帽子のひさし、銃口と柄の接触距離がいずれももったいないです。ここが写真の難しいところであり、面白いところです。(トモ長谷川)
・勢いが表現されてます。次の展開を予測させるようなストーリー性が欲しいです。(トモ長谷川)
・ガンケイスの傾きが……まっすぐ、もしくは大胆に傾けるか? ライティングがしっかりなされているだけに残念です。(トモ長谷川)
・最後の切り札が目立ちすぎて、雰囲気が損なわれています。戦闘中であれば、相手に見えてない状況……、もしくは信頼を寄せている気持ちが表現できたらよかったのでは。(トモ長谷川)
・綺麗に撮れてます。ガンをもう少し際立たせられれば、ぐっと良くなります。(トモ長谷川)
・ガンフォト王道のスタイルですね。オートマグをケースに収めたままでなく、取り出す事で動きが演出されてます。ケース自体を斜めにしてみてください。新たに迫力が増してきます。(トモ長谷川)
・フォーカスがしっかり合った綺麗な写真です。ガンの質感表現もしっかりされていて好感が持てます。次回は艶のあるものや、ブルーイングされたものにチャレンジしてみてください。(トモ長谷川)
・広角気味のレンズで迫力を演出。アングルもいいです。カメラを傾けて撮影したために、マガジンが滑り落ちそうに見えます。セットとカメラを水平のまま小物を配置し、ガンが同じアングルになるようセットしてみてください。存在感がグッと高まります。(トモ長谷川)
上位入賞者3名には賞品を贈呈!!
上位入賞者には中田商店様よりご提供いただいた以下賞品を贈呈いたします!!
[ 金賞 ]
HELIKON-TEX BUSHCRAFT SATCHEL BAG BLACK
[ 銀賞 ]
HELIKON-TEX URBAN TACTICAL HOODIE LITE® GRAY
[ 銅賞 ]
HELIKON-TEX TACTICAL BBC CAP COYOTE BROWN
提供:中田商店
また、上位入賞者は2020年3月27日発売のミリタリー誌「PEACE COMBAT」に作品写真が掲載されます。
※写真は2020年1月27日発売号です。
過去のフォトコンテストはこちら!!
トイガン・フォトコンテスト2016の結果発表!
トイガン・フォトコンテスト2015の結果発表!
トイガン・フォトコンテスト2014の結果発表!
トイガン・フォトコンテスト2013の結果発表!
トイガン・フォトコンテスト2012の結果発表!
ガンフォト・コンテスト2011の結果発表!