CYCLOPS MAGIC CLIP (マジック クリップ)
リポート: トモ長谷川
MAGIC CLIP
今回、ご紹介するアイテムは“マジッククリップ”。
シンプルな構造で素早く着脱できるM4カービン用スリングです。
セットにはM4ライフルに取り付けて吊り下げるようにできるリングアダプターと、これを受けるためのベースアタッチメントのセット。ベースアタッチメントはブラックホーク社のCQCプラットフォームと組み合わせ、モールシステムに装備可能。要するに好きなところに取り付けられます。
リングアダプターをM4のストックパイプ基部に固定するだけ。自分で使い易いところにベースを装備すれば、素早くM4を吊り下げられるというわけです!
銃を置くことなく両手が自由になる。スリングの弱点を克服してくれる新コンセプト! これがマジッククリップの魅力です。
Cyclops製 Magic Clip
M4ライフルに取り付けて吊り下げるようにできる画期的なスリング。リングアダプターと、これを受けるためのベースアタッチメントのセット。アルミの無垢材からの削り出し。アダプター先端はスティール製で優れた剛性を発揮。マジッククリップのパッケージはシンプルなデザインで、高級品の印象を醸し出す。
価格 8,820円(税込)。
煩わしいスリング
どうしても好きになれないアクセサリーのひとつに“スリング”があります。
スリングはライフル銃を吊り下げて、携行し易くできるアイテム。定番の2点式から第二次世界大戦中のドイツ軍装備で有名な3点式、そして現代のタクティカルで知られた1点式の、いわゆるワンポイントスリングまで様々なタイプがあります。しかしながら、いずれも好きになれません。
理由は煩わしさです。
射撃中だけでなく、左右へ持ち替えるときなど、銃や手に絡みついて何かと邪魔になります。これまでも新型が登場するたび、色々なタイプのスリングを試してみましたが、残念ながら未だ良いものに巡り合えずにいます。なので普段スリングは使いません。
とくにサバゲでは実際の作戦行動のような長時間移動という状況が無く、ライフル銃を一日中手に持つ必要はありません。また、怪我人を運んだり治療したり、さらにファストロープを使うなど、実戦につきまとう「両手を使う」作業の必要性が無いため、スリングのニーズが無いわけです。
ところが、サバゲで両手を自由にしたいときがあります。BB弾の補給やバッテリーの交換、ゴーグルや装備品を直したいときなどです。テーブルや地面に銃を置けばできますが、フィールド内で……それも悪天候の時などは、愛用の銃に泥が付着するのはできれば避けたいもの。ハンドガンのようにホルスターに入れられればよさそうですが、サイズ的に使わないときは邪魔になるだけ。そんな時にライフル銃を、さっと引っかけられれば便利です。
リングアダプターの突起部分を、ベースアタッチメントの凹み部分に納めて、M4を吊り下げる。
リングアダプターのキャップスクリュー2本を外し、M4のストックパイプ基部に取り付ける。
リング部分が平面に削られたカ所が上に来るように固定すると、チャージングハンドル操作を妨げない。左右どちらでも、好みに合わせて取り付け可能。
シンプルで実用的! マジッククリップの優れた拡張性
スリングのような煩わしさは無くて、すぐに両手が自由にできる。
そんな都合の良い希望を叶えてくれるのが“マジック クリップ”です。
シンプルな構造だからさっと吊り下げられ、必要な時M4を素早く手にできる。ホルスターに収めたハンドガンを抜き出すよりも、素早くM4を手にできます。ストックパイプを介して、ちょうどマズルダウンの状態で吊り下げられるため、安全性もしっかり確保できます。
リングアダプターとベースアタッチメントは、アルミ無垢材からの削り出し。アダプター先端はスティール製で、充分な強度があります。アダプターに取り付けられた小型リング位置により、吊り下げたときのテンションが調整可能。しかも、ベースアタッチメントに40mm以上納まっているので、そう簡単には抜け落ちることはありません。吊り下げた状態でベロクロテープやゴム紐で固定すれば、より確実です。怪我人のケアやロープでの降下など、実戦での使用も含め実用的なアイテムと言えます。
また、ベースアタッチメントはテックロックにも取り付け可能。こうすることで、まさにホルスター感覚でM4を吊り下げられる。様々に使いこなせる拡張性がマジッククリップの魅力です。
ベースアダプターはブラックホーク社のCQCプラットフォームにネジ穴位置が合わせられていて、ガッチリ取り付けられる。
べストやプレートキャリヤ、チェストリグやベルトなど、使い易い適切な場所にベースアタッチメントを取り付けるだけ。
煩わしいスリングが無くてもM4がしっかり吊り下げられて両手が自由になる。新感覚の実用性がマジッククリップの大きな魅力だ。
ベースアタッチメントに40mm以上はまっているため、そう簡単に落ちることはないだろう。それでいて、必要な時は素速くM4を手にできる。
アダプターリングの突起にあるリング位置を調整することで、ベースアタッチメントとのテンションが調整できる。
素早く吊り下げられて、素早く抜き出せる...。多少の慣れが必要だが、これは便利!
当初、射撃時の反動で、リングアダプターの突起が顔に当たったりするんじゃ……と心配でしたが、ストックの長さを調節すれば問題なし。取り越し苦労でした。とはいえ、いずれはこの突起が折り畳み式になれば、さらに使い易いものになるでしょう。
(写真はSIG516に取り付けた時のもの。実銃にも問題無く取り付けられる。)
ベースアタッチメントはテックロックにも取り付け可能。より省スペースでベルトに取り付けられる。この拡張性こそがマジッククリップの魅力だ。
モール付きのベルトでなくてもとりつけられれば便利。
台湾のミリタリーショー、HOOHA SHOWでみかけたプレキャリにマジッククリップを装着したお姉さん。
マガジンポーチをたくさん使用しなければ、このように体の正面でマジッククリップを装着できる。
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