トイガン偉人伝 小林太三 インタビュー
元MGC副社長、現(有)タニオ・コバ社長、小林太三氏に独占インタビューを敢行。1936年生まれの77歳。少年時代の模型趣味からモデルガンメーカーMGC入社のきっかけ、様々な人気モデルガン、エアガンの設計を手掛けたトイガン界の重鎮による、まさしくマシンガントークが展開される!!
GM-7モデルガン用EASY-CPカートの説明をする小林社長。その思い入れは並々ならぬものを感じる。
事務所の応接室の壁にはびっしりとトイガンが飾られている。
貴重なモデルガンを見せて頂いた。1970年に発売されたワルサーPPK III。
トリガーを引くと連動してスライドが後退する通称"タニオ・アクション"と呼ばれる人力ブローバック機構。
この動作も動画の中で紹介。
モデルガンは昭和46年、52年と2度の規制を受けている。この規制における警察庁や通産省(現経産省)とのやりとりを、トイガンの技術者視点からのエピソードとして語られる。
小林社長が最も思い入れのあるという発火式モデルガン、イングラム M11。オープンボルト式のフルオートマシンガンに心惹かれるという。それは2サイクルのバイクのエンジンに共通するものがあるからだという。
MGCのエアガン第1号となったベレッタM93R。インタビュー内でも話題になるが、このモデルがMGCの経営危機を救った。またこのモデルの開発で小林氏は自宅を担保に入れたという話題も。
50万丁を販売したというベレッタM93R。コッキングガンが主流だった当時、画期的なマガジン蓄圧式でセミオート射撃ができた。そしてフィールドにはM93Rが溢れかえった。
このM93Rの試作モデルはコルトパイソンをベースとして開発された。横に伸びたマガジンチューブ、ブルバレルのように見えるのは蓄圧ガスタンク。
事務所内にはかつての名銃たちが飾られる。これはセミオートガスガンのブラックパンサー。10/22がベースで、月刊Gunの誌面においてNINJAのブラックウィドー(川本氏)が使用していたのを思い出す。
キャリコM100 セミオートガスガン(カットモデル)。製品にはアメリカ国旗のシールが貼ってあるのだが、これはモデルとなったガンフォトグラファー永田市郎氏の所有するキャリコに貼ってあったものが踏襲されたのだという。
事務所の作業場には制作途中の新商品が!!
GM-7 BEAR 1911 THUNDER RANCH SPECIAL。タニオコバ発火式モデルガンの新商品。
クラシックカーが趣味という小林社長の愛車。A型フォードの1930年式モデル。
事務所にさりげなく飾られていたステンマークIIの木製トイガン。結構細かく作り込まれている。
予告編はこちら。3分ちょっとにまとめています。
本編はこちら。なんと2時間50分の超ロングインタビュー。タニコバさんに3時間以上も喋り続けて頂き、もったいないので編集カットは最小限にしております。お時間のある時にどうぞ。
本編動画ではMGCの神保社長をはじめ、中田商店、ハドソン産業(旧山田鍍金)、CMC(旧江原商店)、マルシン ダイキャスト、ショウエイ、ASGKといった団体名や、トモ長谷川氏、石井健夫氏、毛野ブースカ氏など、現在も業界で活躍する人物の話題、さらには業界のあり方にいたるまでを語る。まさに業界の生き字引である小林社長ならではのトーク内容となっているのでぜひご覧いただきたい。
2014/01/29
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