ホビーショーでみかけた東京マルイのちょっと変わった新製品
新型コロナウイルスの影響で、2020年5月に開催予定の静岡ホビーショーは残念ながら中止となってしまいました。毎年ハイパー道楽では東京マルイの新製品を速報で皆様にお届けし、多くの読者にご覧いただいてますが、今回は総集編という形でこれまでハイパー道楽が取材してきた2007年以降のホビーショー、プララジショー、ミリタリーイベント等で東京マルイが発表・発売した、エアソフトガンとは異なる新製品を紹介したいと思います。
東京マルイは今でこそエアソフトガンのトップメーカーですが、玩具メーカーですので、プラモデルやラジコンといった製品も製造・販売してきました。
電動スクーター
2010年秋に突如としてリリースされ、2011年の新春ブラックホールで展示された電動スクーターです。東京マルイが「電動ガンの技術で電動ecoスクーター登場!」と打ち出した、驚愕の新製品でした。
タイプX、タイプC、タイプSの3種類があり、これはタイプCとなります。低価格の電動バイクというのがウリで、メーカー希望小売価格は95,000円、MK46よりも断然お求めやすくなっています!
シート前面下に充電用ソケットがあります。
ソケットにコードを接続してバッテリーを充電します。
グリップは変形タイプ。
電圧計を備えた液晶メーター。
リアボックスが標準装備。
シート下にもメットインスペースがあります。
ブレーカーがこの位置にあります。中国ブランド製品が使用されていて、当時のマルイのお話から全くの新規製作という事ではなく、海外製電動スクーターを輸入販売したという事のようです。
シャッター付きキーシリンダー。
フロント足回り。
リアの足回り。
Zゲージ PRO Z
東京マルイは玩具メーカーなのでこれまでもプラモデルやラジコンといった製品をリリースしてきています。そして東京マルイは鉄道模型もリリースしています。それがZゲージサイズのPRO Zです。写真は2007年、2008年の静岡ホビーショー、2009年のプララジショーなどのものです。
すでに完成着色済みのジオラマプレートと専用コントローラーがセットで販売されました。増設プレートも数種類あります。建物にはLED照明が内蔵されています。
卓上の小さいスペースでも楽しめるという事で、ダイニングテーブルにワインという強引なオシャレ感を演出して展示されていたり。
EF65、EF231などがラインアップ。ヘッドライト、テールライト、室内灯が点灯し、夜間走行の雰囲気がとても良いのも印象的でした。
駅舎や建物などオプションパーツも豊富です。
蒸気機関車やディーゼル車、特急列車などのラインアップが計画されていました。
完成城郭シリーズ
東京マルイはお城も大好きです。プラモ、ラジコン、鉄道模型、お城の模型と、昭和の少年が大好きな王道ホビーです。完成城郭シリーズの第一弾は姫路城でした。写真は2012年の静岡ホビーショーのものです。
白鷺城の愛称を持つ美しい姫路城を1/350スケールで再現し、着色済み完成品、クリアケース付属、「姫路城の基礎知識」解説書付き、写真コンテストも企画されました。メーカー希望小売価格は34,800円で、2012年12月に発売されました。
桜の咲く国宝、姫路城。次期モデルとして大阪城、名古屋城、熊本城、松本城が予定されていましたが、残念ながら発売はされませんでした。
IRCヘリ SWIFT
東京マルイは一時期ラジコンヘリにも注力していました。とくにこのSWIFTシリーズは"ぶっとぶ売れ行き!!"だったそうです。写真は2009年、2011年のプララジショー、2010年、2012年の静岡ホビーショーです。
村田製作所製の姿勢制御ジャイロを搭載し、タフな金属フレーム、USB充電方式でした。超小型モデルのミニXと、スイフトは室内専用モデルで6800円、屋外でも飛ばせる大型のコプターイーグルは9800円でした。さらに大型のスーパービッグモデルも発表されていました。
カメラ搭載モデルも発売されました。カメラコプターは14800円、小型のカメラコプターミニは8800円でした。
人気アニメのけいおん!!や、ジャイアンツやタイガースといった野球球団とのコラボモデルも発売されました。
2010年の静岡ホビーショーでは飛行デモンストレーションをするコーナーもありました。ポスターには"飛ぶように売れてます!"といったキャッチコピーが。もしマルイがこのままラジコンヘリを続けていたらドローン製品も発売していたかもしれませんね。
RCミリタリーヘリ
ミリタリーヘリのラジコンもありました。アパッチタイプとブラックホークタイプで、それぞれ米軍仕様と陸自仕様の4タイプ。3chのプロポ付きです。価格は9980円でした。
こちらも村田製作所製の姿勢制御ジャイロ搭載、LED搭載、全長約280mm、3.7V 580mAhのリポバッテリー、充電80分で5分飛行、屋外でも飛ばせる仕様でした。東京マルイはリポバッテリー対応の製品を発売していたんですね。
2012年のプララジショーでは当時話題の軍用ヘリコプター、RCオスプレイも発表されましたが、これは結局発売されなかったと思います。
スカイボーグ
飛ばせるラジコン製品で異色ともいえるのがこのスカイボーグです。
羽の付いた人型のサイボーグが翼をはばたかせ、空中を自在に飛翔するラジコンです。価格は4980円。
未確認飛行生命体とあるスカイボーグ。あらためてみると、虫のようにもみえ、少し気色悪いですね...(笑)。ボディは軽量な発泡スチロールのような素材です。
バトルタンク シリーズ
1/24スケールのRC バトルタンク シリーズです。写真は2011年のプララジショー、2012年の静岡ホビーショーのものです。
タイガーI、M1A2エイブラムス、90式戦車がラインアップされていました。価格は19000円でした。
砲塔には電動エアガンが搭載され、コントローラー操作で6mmBB弾を最大25mほど発射できました。
ストリートレーサー
1/5 RCバイクのストリートレーサーです。価格は14800円でした。
全長41cm、ライダーの重心移動によるリアルなコーナリング走行がウリです。塗装済み完成品でヘッドライト、テールランプが点灯、満充電で約15分の走行が可能でした。
特急ガン
2015年の静岡ホビーショー、2015年のおもちゃショーで発表展示された特急ガンです。
見た目は特急列車のようですが、変形して弾も撃てるというものです。弾はソフト弾で撃ち出しもストライカー式なのでエアガンというほどの威力はなく、弾の飛距離は2~3mといったところです。7歳以上対象製品で、価格は1680円でした。
キャラクターは当時人気の妖怪アニメを意識したようなキャラデザインでした。
こうやって東京マルイのエアソフトガン以外の新製品を見てみると、玩具メーカーとして培った技術をベースとして新製品への探求と意欲が垣間見えます。これら製品は現在すべて生産終了しており、公式サイトにもほとんど情報が残っていないのは残念です。
また、東京マルイではエアソフトガンの新製品が5月1日に公式サイトでオンラインホビーショーという形で発表になるという事ですから、そちらも楽しみです。
■過去のホビーショー