東京おもちゃショー2016 マルシン工業 新商品
2016年6月9日から12日まで東京ビッグサイトにて開催された「東京おもちゃショー2016」のマルシン工業の新商品をレビュー。
TAURUS RASING BULL CO2 Ver.
まずは6mmBB CO2ガスリボルバーのTAURUS RASING BULL CO2 Ver.。
CO2(炭酸)カートリッジを使用したライブカート式のガスリボルバーが今年の夏に登場。
8.375インチバレル、ヘビーウェイト材を使用し、鈍いメタルの輝きを持つ塗装仕上げとなっている。
重量は約1.1kgで、実際に手にしてみると、そのバレルの長さもあって重量感が凄い!!
発表自体は1年以上前にされていたが、ライブカートということで、安定した射撃ができるように試行錯誤を繰り返したそう。
口径は.44マグナムをモデルアップ。シリンダーラッチはフレームとヨークの前後2か所にある。
試作モデルなので亜鉛ダイキャスト製のヨークの部分のみ仕上げが異なっているが、量産品ではフレーム同様の仕上げになるとのことだった。
ブラジルのTAURUS社の正式ライセンスを取得しているので刻印もバッチリ。ハンマーとトリガーのケースハードゥン仕上げは量産品では省略されるかもとのことだった。
バレル先端には排気ポート。カラーは本写真のメタルブラックのほか、シルバーモデルも発売予定だそう。
スイングアウトしてみる。6発のカートが入るシリンダー。シリンダーには安全対策用のスリットがある。カートのイジェクトは写真の位置までしか排出できなかった。
矢印の位置に可変ホップアップ調節用のスライダーがある。フォーシングコーンは可動式。
ハンマーをコックした状態。もちろんシングル/ダブルアクションで動作する。CO2カートリッジをグリップ内に内蔵するのでハンマーのコッキングの重さやトリガーの感触が気になったが、これが実に滑らかで軽かった。リアサイトはフルアジャスタブル。
マニュアルセフティは実銃同様にハンマー下部の六角レンチを回すことでハンマーがロックされる仕組みを再現している。
グリップ底部のキャップを専用のレンチで取り外し、専用のCO2カートリッジを装填する。もちろんSTGAの改造防止&安全対策が施されている。1本のカートリッジで約200発ほどの射撃が可能とのこと。
.44マグナム弾のカートをリアルに再現。チャンバーとのギャップを補うため全長はやや長めとのことだが、展示してあったスピードローダーに収まっていたので、幅はリアル寸と思われる。
素材はケース部が真鍮、ブレット部はリン青銅の2ピース構造とのこと。構造は単純なチューブ式でグリップから導かれたガスが弾頭部に装填されたBB弾をバレルに送る方式。
パッケージ。デザインも実銃のものにとても似ている。価格は25,000円前後になりそうとのこと。
TAURUS RAGING JUDGE CO2. Ver.
そして本邦初公開の新作、6mmBB CO2ガスリボルバー、TAURUS RAGING JUDGE CO2. Ver.。
実銃はこの長いシリンダーに.410ショットシェルや.45コルト、.454カスール弾を撃てるマルチショットリボルバー。
まだモックアップなので刻印も未完成、各部も可動しなかったが、こちらもHWを予定しているそう。
使用されるカートはこのような実弾の.410ショットシェルを模したもの。これがシリンダーに6発装填される。シリンダー前面ギリギリまで長さを稼ぐために、実弾よりはかなり長く作られているのは致し方ないが、なんとこの中に最大7発の6mmBB弾を直列で装填できる....という仕様を検討しているそうだ。ついにリボルバーショットガン(?)がエアガンで楽しめる時が来たのだっ!! これは興奮もの。
シェルはリム部が真鍮製、ケース部がプラ製で、まだ試作ながら内部にBB弾を複数詰められるような形状になっている。ただ1発装填時と7発装填時の初速値が大きく異なることから、何発の仕様になるかはまだ未定とのこと。
グリップはレイジングブル同様、底部よりCQ2カートリッジを装填する。グリップ形状もブル同様。ただこの共通グリップはボンベが入る都合上か、実銃よりやや厚く感じられた。
ジャッジもマルシンから発売されるCO2カートリッジを使用する。
ハンマー周りはブル同様。リアサイトはフレーム一体型。フロントサイトには集光チューブサイトが標準装備。
サイトピクチャー。
バレルまわり。ホップアップは散弾効果を考えると威力低下になる可能性もあるので搭載するかは検討中とのこと。
トリガー周り。スムースタイプ。
グリップ背面。ラバータイプで良くグリップする。
こちらのTAURUS RAGING JUDGE CO2. Ver.、気になる発売日は早くても年内、とのことだった。価格はレイジングブルと同じくらい25,000円前後を想定しているそう。
ちなみにこちらの写真はラスベガスのショットショー2016で展示されていた実銃のTAURUS RAGING JUDGE M513 REVOLVER。このグレーのようなステンレスモデルもぜひマルシンには発売してもらいたい。
ショットショー2014では6.5インチバレルも見かけた。これだと重量は2kg越え。
なお、グアム実弾射撃2013では5連発の4510TKRジャッジを.410ショットシェルで射撃している。
以下がその実射動画。
この6mmBB CO2ガスリボルバーシリーズはCOLT ANACONDAもモデルアップが予定されている。展示されていたのは従来のHFC134a用ガスリボルバー。
またすでに発売中のCO2ガスブローバックガン、FN Five-seveNに装着可能なサプレッサーも展示されていた。
米国のサプレッサーメーカーGEMTECH社の正式ライセンスを取得しリアルな外観形状を再現。
Five-seveNにはアタッチメント(黒いローレットの部品)を介して装着している。
サプレッサー自体は14mm逆ネジ仕様。ライセンスはMADBULLを経由して取得している。なお、TAURUSやFNはフランスのサイバーガンを経由して取得しているとのこと。
マズル側の形状。本体はアルミ製、内部には吸音用のスポンジが入っている。
モックアップの状態だったが、FN Five-seveN Mk IIもCO2ガスブローバックで発売予定。
最新型のMk IIのスライド形状やリアサイトを再現している。
非発火の金属モデルガンのSTAGECOACH(駅馬車)。新型シリンダー+ダミーカートリッジでよりリアルになった。木製ケースに入れられて販売される。
細かいエングレーブが美しい。気分はジョン・ウェイン!!
従来商品の展示も。
リボルバーの現行ラインアップも豊富。
動画もどうぞ。
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