東京おもちゃショー2009 マルシン工業 展示 【イベント レビュー】
2009年7月16日から19日に東京ビッグサイトにて開催された「東京おもちゃショー2009」マルシン工業のブースをレビュー。
今回、おもちゃショーでお披露目となったのは、ガスと火薬をハイブリッドで使用する発火式モデルガン、1911-A1だ。
ガスの力でブローバックをし、火薬は発火のみとしたことで快調な作動と発火が両方楽しめるというもの。モデルガンなので、当然弾は発射されないが、年齢制限がないのが魅力。
ハイブリッド化の波は自動車業界だけでなく、トイガン業界も席巻する!?
マガジンは先に発売されている排莢式ガスガンに似ている。前部分にカートリッジを装填し、ボトム部分からガスを注入。背面を通って上部のバルブへとガスが導かれる構造。
キットモデルとなっているが、この内容を見る限り、通常分解された程度なので、組み立ては簡単だろう。
リアサイトはノバックタイプ。
ファイアリングピンは6角ネジとなっている。
ガスブローバックということは普通はブリーチ内にシリンダーが納まる。にもかかわらず、ノズルの先がカートリッジの底面を叩くようになっている。なんだかスゴい構造だ。
チャキッとスライドを引いてチャンバーのカートを確認する。カート式ならではの楽しみ。
バレル内部にはモデルガンらしく、インサートが入っている。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製、シングルカラムで8発装填可能。
基本構造は排莢式ガスガンのものとそっくり。
もしかしたら共用できてしまうかも。
ホールドオープンした状態。
フレーム下部にレールシステム装備。
グリップとマガジン底部。
ライブで可動するグリップセフティは1911ならでは。マグウェルも付く。
トリガーは3ホール。
フィールドストリッピングはモデルガン同様というか、ガスガン同様というか、スライドストップを抜いて簡単に行える。
スライド裏側ブリーチ。
フレーム側はガスガンそのもの。
ということは、スライドとカートを交換したら、ガスガンにもコンバートできたりして。
カートリッジは3ピース構造。軽量なアルミ製でメッキ加工されている。7mmキャップ火薬を使用する。
また、マルシンでは室内でも撃ちやすい音の小さい火薬など、さまざまな火薬を開発中とのこと。
1911-A1以降、ハンドガン、ライフルなどのバリエーションが予定されている。
次期モデルのSIG P210-6と、Five-seveN USG。
やはり、発火式のモデルガンは撃ったときの火薬の匂いがたまらない。デモンストレーション射撃した人の話を聞くと、「モデルガンのような、でもたまにガスガンのような」そんな感触だったようだ。
今回のモデルはまだ試作品とのことで完璧な作動とはいかなかったが、これから調整を重ねて市販品まで煮詰めていくそうだ。価格未定、発売はおそらく9月くらいとのこと。
続いては攻殻機動隊のマテバなど、積極的にアニメーションとのコラボ企画を展開するマルシンだが、今回もコラボモデルを発表。
オリジナルTVアニメ「CANAAN(カナン)」の主人公カナンの宿敵、アルファルドが使用する銃、Five-seveN USG。
グリップ部分に両側にアルファルドが所属する組織の刺青を模した模様がペイントされている。
東京マルイの5-7とは異なり、リアサイトがアジャスタブルなボーマータイプになっている。
ケースレスの6mmBB弾仕様。価格未定、近日発売予定。CANAAN公式サイトは
こちら。
続いて、コルト・SAAピースメーカー。6mmBB弾を使用するガスリボルバー。
右側面のふたを開けるとカートがみえる。
バレル下のエジェクターロッドでカートを押し出す。シリンダーホールは改造防止のため独立しておらず、6つの穴が繋がっているような形状になっている。
これがXカートリッジ。真鍮製かな。弾頭部分はアルミっぽい。Xってどういう意味だろう? 聞き忘れた。
6mmBB弾を先端に詰める。
カート自身は筒状になっており、グリップ内のタンクから導かれたガスを通す仕組みになっている。
シリンダーをスイングアウトすることなく、一発づつカートリッジを装填するその作業が楽しい。
グリップ底部よりガスを注入する。
グリップはアイボリーの象牙のようなプラ製。
持った感触はそれほど重くはないが、かといって軽すぎるということもない。
コルト・SAAピースメーカーは9,800円(税抜)で近日発売予定。この内容でこの価格はお買い得だ。
排莢式ブローバックガスガンの第3弾はすでに公式サイトでも告知のあるCz75。うーん渋い。
6mmBB弾を使用する9mmルガーサイズのカートリッジを新規に採用。
実際に撃ってみるとたしかにスライドスピードが速く、リコイルは鋭い。
ホールドオープンしたこのスタイルがたまらなく美しい。
排莢式ブローバックガスガン、Cz75は15,800円で7月下旬発売予定。
対象年齢7歳以上のトイガン、スペースBBガンシリーズ。マルシングループのエムトレーディングから発売される。
フランスからの輸入商品とのこと。
バリエーションは4種類。左上からWOLF 400(\1,350)、AUTOMATIC 300(\950)、EAGLE 400(\900)、Mini 300(\800)。400とか300の数字はBB弾の装弾数を表す。つまり400連発。
直径5mmのBB弾を使用する。小さい!!
径が小さいので、軽くても真っ直ぐ遠くまで飛ぶのだそう。
フレーム後部のふたを開けてジャラジャラと弾を入れる。
飛距離は一番大きいWOLF 400で14m、一番小さいMini 300で10m程度。
ホップアップは付いていないが、なかなか真っ直ぐ飛んでくれる。マルイの銀ダンと違って、エアではなくて、スプリングの力で弾を引っ掛けて飛ばしている模様。
2009/7/16
■関連リンク
東京おもちゃショー2008 マルシン工業 新商品
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