OPTION No.1 エレクトリカル ブラシレス モーターシステム E.B.M.S.

OPTION No.1 エレクトリカル ブラシレス モーターシステム E.B.M.S.

OPTION No.1から2016年末に発売されたエレクトリカル ブラシレス モーターシステム、E.B.M.S.を実際に手持ちの電動ガンへ組み込んでみたのでレビュー。

OPTION No.1のE.B.M.S.はブラシレスモーター
OPTION No.1のE.B.M.S.はブラシレスモーター。台湾のNOVATECH製とある。従来モーターのブラシとコミュテーターがないのが特徴。

基盤と端子
反対側には基盤と端子がある。基盤には直接触れないようにしよう。

底部
底部にはコントロールボックスを接続する端子と、青い配線がある。

プログラムボックス
付属のプログラムボックス。組込み後にモーターへ接続して各種設定変更を行う。

青い配線
モーターとスイッチを繋ぐ青い配線が付属する。

E.B.M.S.の組み込み

今回は埼玉県にあるフォリッジグリーントキガワさんにモーターを組み込んで頂いた。
組込みに使用したのは東京マルイのスタンダード電動ガン M933 コマンド


E.B.M.S.を組み込むにはメカボックスの分解が必要。

ハンダ付け
スイッチ周りの赤い配線を取り外し、黒い配線の場所にハンダ付けする。次に付属の青い線を、赤い線が元あった場所に接続。

軸受はメタル製
7.4Vのリポバッテリーで使用する場合、内部の駆動系パーツをすべて強化パーツに交換するようにと、取説に注意書きがあり、ギア一式、ピストン、軸受けを変更する。軸受はメタル製に換装。

スチール製の強化ギア
ギア比は変更せずにスチール製の強化ギア、メタル歯の強化ピストンに換装。モーターのレスポンスが非常に高いのでクラッシュしないために実施する。ピストンを変えたのでスプリングも変更されているが、初速は93m/s平均に仕上がっている。

リューターで削る
グリップ底のモーター側の突起が干渉するのでリューターで削る。

プログラムボックスを接続
組込み後にプログラムボックスを接続し、バッテリーを繋いで各種設定を行う。

設定内容

プログラムボックスを接続し、セレクターをセミオートにした状態で、トリガーを引きながらバッテリーを接続すると、モーターからビープ音が5回なって補正モードになる。

設定内容
プログラムボックスのMOD/SELボタンで設定項目を切り替え、SET/ENTボタンを押して設定値を変更する。1.発射弾数制限、2.バースト弾数、3.低電圧警告値、4.バーストモードの間隔、5.現在のバッテリー電圧の順にループする。

■発射段数制限
発射段数制限
発射段数制限は無制限 / 1~299発で設定ができる。設定弾数を撃ち終るとユニットが自動停止する仕組みで、再度撃つにはバッテリーを再接続する必要がある。バッテリーコネクトをボルトキャッチと連動させたカスタムをすれば面白いと思うが、都度バッテリーを繋ぎ直すのは面倒。そのままではあまり使わない機能だと思うので無制限にしておく。

■バースト弾数
バースト弾数
バースト弾数はセレクターがフルの時に、トリガーを一度引いた際に発射される弾数を指定する。
設定値は2~5発、それと連発。連発ならばフルオートで撃てるということになる。

■低電圧警告
低電圧警告
バッテリーの電圧が設定より低くなった場合は、トリガーを引くと警告音が鳴る。ニッケル水素に設定すると5.4Vにセットされる。

■バーストモードの間隔
バーストモードの間隔
バースト射撃時、1度トリガーを引くと指定弾数を撃ち停止する。その後、この設定時間内に再度トリガーを引くとフルオートで発射される仕組みとなっていて、その間隔を0.1秒刻みで変更できる。
0.0秒に設定しておけば不意にフルオートにならずに、ずっとバーストで連射できる。ただ、いざというときにフルオート射撃もしたいと考えるならば秒数を指定しておこう。

バーストとフルオートの切り替わりに関する点や、設定の終了方法など、付属の設定説明書の記載にわかりにくい部分がある。この点は改善されて欲しいところ。

実射の感想

本体にバッテリーを繋ぐとタララッと電子起動音が鳴り、いかにも電子チューンを施したカスタムガンという気分が盛り上がる。
セミオートにしてトリガーを引くと、非常にトルクフルで立ち上がりが良く、レスポンスが良いことに驚く。ノーマルのスタンダードガンと比べ、明らかにトリガーの切れが良くなっており、また、その作動が安定している。必ず一定の感触でカットオフされるセミオートは撃っていて気持ちが良い。

バーストモードでは指定弾数がタタタンと発射されて停止する。3点バーストにて使用していたが、まれに2点バーストになることがあった。

トリガーレスポンスが良くなったので、フルオートではさぞやハイサイクルだろうと思ったが、意外にもフルオートでの回転は抑えられている。8.07v、充電率87%で発射サイクルは990rpm程度、つまり秒間16.5発という結果だった。電圧が微妙に異なるが、参考までにノーマル状態では800rpm程度。

プリコック機能がなく、スイッチがノーマルでありながら、モーター制御だけでここまでレスポンスが良くなるとは想像していなかった。スイッチがノーマルなのでトリガーのストロークや感触は一緒だが、立ち上がりがあまりにも早いのでシアが切れるような感覚もある。このロックタイムの短さは特筆ものだ。

価格が24,800円と高価だが、組み込んで撃ってみればその効果のほどに満足するはずだ。



フォリッジグリーントキガワ

フォリッジグリーントキガワ
今回モーターの組み込みカスタムを行っていただいた埼玉県比企郡ときがわ町にあるフォリッジクリーントキガワ。

シューティングマッチスペース
屋内のシューティングマッチスペースは常時4レーン設置されている。

練習会が開催され参加自由
毎月第二、第四土曜日、お昼頃より練習会が開催され参加自由となっている。

ミニサバゲフィールド
屋外には最大40m程度の五角形のミニサバゲフィールドがあり、最大十数人程度でのゲームが楽しめる。

フォリッジグリーントキガワ
〒355-0342 埼玉県比企郡ときがわ町玉川1751-1
TEL 049-381-7244
http://foliagegreen.web.fc2.com/

2017/04/05


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