並木書房から発売中の書籍、『F-14 トップガン デイズ 最強の海軍戦闘機部隊』(茂木作太郎訳)の紹介です。
著者のデイブ・バラネックは、米海軍で20年勤務した元航空士官で、コールサインは「バイオ」。複座型F-14トムキャットのRIO(レーダー迎撃士官)として1200時間の飛行時間を有し、日本にも勤務した経験のある親日家です。
本書は、1980年に海軍航空士官になった451人の同期生の中で最初にトップガンの教官となった著者の記録です。空母発艦から着陸までの緊迫した訓練、海上墜落からの緊急脱出、空中戦闘訓練、ソ連偵察機の監視を当事者ならではの証言でつづります。しかも本書収録の写真は全て著者自ら撮影した貴重なものです。
ご承知のように、F-14トムキャットは、退役から10年経過した今も人気を集める戦闘機です。可変翼を採用し、長射程のフェニックスミサイルを搭載した、当時、世界最強の大型戦闘機は、米ソ冷戦の最前線で戦いました。その人気を不動なものにしたのが、1986年に公開された、トム・クルーズ主演の映画『トップガン』です。米海軍戦闘機パイロットの挫折と成長を描いた『トップガン』は空前の大ヒットとなりました。
著者は、この映画の撮影にも協力し、監督のトニー・スコットや俳優らにさまざまなアドバイスをしていることが本書で明かされています。さらに敵役として空戦シーンにも出演し、撮影の裏舞台も詳しく紹介されています。
2017年5月24日には、トム・クルーズ自身が「トップガン2」の撮影が来年に始まることを公式に発表しました。まだ映画の詳細は明らかになっていませんが、約30年ぶりの続編にファンの期待が高まります。そう遠くない日に、「トップガン」のブームが再来するはずです。
- 単行本(ソフトカバー): 344ページ
- 出版社: 並木書房 (2017/6/5)
- 定価: 2000円+税
- 発売日: 2017/6/5