クリス・マクナブ著
床井雅美監訳
加藤 喬訳
四六判192ページ(オールカラー)
定価1800円+税込
1974年、ベルギーの武器製造会社FNから革新的な軽機関銃「
朝鮮戦争後、分隊支援火器のBARを廃止した米軍は、ベトナム戦
ミニミ分隊支援火器はすでに40年の歴史をもち、数々の実戦で成
ところが、米海兵隊が制圧射撃から精密射撃に大きく舵を切り、2
そうした傾向があるなかで、著者は「部隊の火力構成のカギは、異
本書は、実戦体験に基づく描写と多くの戦場写真を通じ、ミニミ分
目次
はじめに
第1章 最強の分隊支援火器
ミニミ開発の発端/初期型ミニミのメカニズム/革新的な複式給弾システム/過酷な比較試験
第2章 ミニミ軽機関銃のメカニズム
ミニミの取り扱い手順/標準モデルと空挺モデル/5.56mmと7.62mm口径のミニミMk3シリーズ/M249SAW(分隊支援火器)/M249特殊作戦用火器(SPW)/ミニミ軽機関銃の派生型
第3章 ミニミ分隊支援火器の役割
戦術面での多様な役割/射手には筋力と持久力が求められる/M249射手1人で歩兵の5倍の弾薬量/射撃を安定させるバイポッド/車両の武装用としても広く使われる/究極の遠隔操作式マウント/新世代の光学照準器/進化する光学照準器/M249分隊支援火器の射撃姿勢/M249分隊支援火器の精密射撃
第4章 M249分隊支援火器の整備と保守
M249分隊支援火器の整備手順/M249分隊支援火器の簡易分解と潤滑油/小さな部品が多く簡易分解が難しいという不満/布製100発容量パックが好まれる理由/M249分隊支援火器の緊急対処法/「M249は一度も故障しなかった」
第5章 戦場のミニミ分隊支援火器
M249分隊支援火器による制圧援護射撃/戦場で実証されたミニミ分隊支援火器の真価/韓国製K3軽機関銃/M249分隊支援火器の存在意義/銃撃戦の勝利に不可欠な軽機関銃/過熱した銃身を交換して射撃再開
第6章 5.56mm弾をめぐる論争
M27歩兵自動小銃を選んだアメリカ海兵隊/遠距離戦では明らかに不利な5.56mm×45弾薬/5.56mm弾薬の殺傷力不足/部隊の火力構成─兵器を組み合わせて短所を補う/5.56mm弾薬批判への反論/5.56mm弾の利点を活かしたM249分隊支援火器
第7章 ミニミの時代はこれからも続く
M249分隊支援火器からM27歩兵自動小銃へ/批判されるM249分隊支援火器/精密射撃も可能なM27の優位性/M27IARでは制圧射撃任務はできない/ミニミ分隊支援火器排除の動きに疑問の声/ミニミ/M249分隊支援火器に優る兵器はない
[コラム]
M249SAW(分隊支援火器)の諸元
M249分隊支援火器の射撃特性
M249分隊支援火器の射撃の基本(アメリカ陸軍装備品取扱いマニュアルFM23-14)
アメリカ陸軍のM249分隊支援火器に関する保守整備要領標準
ブラジル軍特殊部隊とミニミ(2005年)
アフガンに展開するイギリス海兵隊第42コマンド部隊(2011年)
イラクにおけるアメリカ海兵隊(2003年)
参考文献
監訳者のことば
訳者あとがき
筆者紹介
クリス・マクナブ(Chris McNab)
戦史と軍事テクノロジー分野で著作活動を行っており出版点数は4
床井雅美(とこい・まさみ)
東京生まれ。デュッセルドルフ(ドイツ)と東京に事務所を持ち、
加藤 喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ