東京マルイ 電動ガン レシー(RECCE)ライフル【エアガン レビュー】
レシー(RECCE)ライフルとはアメリカ海軍海上戦闘センター(NSWC-Crane=クレーン)と海軍特殊部隊SEALチーム兵器係が共同で開発し研究を重ねている最新・発展型SPR(スペシャル・パーパス・ライフル)の「偵察狙撃ライフル」。海軍主導で開発された新弾薬「Mk262」の性能を100%引き出せるように最適化したMk12 SPRの発展型だ。
このライフルを東京マルイがシュート&リコイルエンジンを搭載した次世代電動ガンとしてモデルアップ。
東京マルイ 電動ガン ネイビーシールズ レシーライフル スペック & 初速データ |
全長 |
844.5/919.5mm(ストック伸長時)
※16インチ時 |
重量 |
3,130g(バッテリー込み)
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銃身長 |
315mm(インナーバレル長)
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装弾数 |
6mmBB弾 82/30発 |
定価 |
64,800円(税別) |
発売日 |
2010年11月29日 |
バッテリー |
SOPMOD
8.4V ニッケル水素1300mAh |
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最高 |
91.05m/s |
平均 |
89.99m/s |
最低 |
88.86m/s |
ジュール |
0.81J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温22.4度、湿度40.0%
パーツリスト
パーツリスト(SOPMOD M4) |
レシーバー右側面。ベースはM4カービン系の次世代電動ガンなのでこれらシリーズとレシーバーはまったく同じ。アルミダイキャスト製のガッシリとした高剛性と、ヒンヤリした金属感を味わうことができる。
レシーバー左側面の刻印もM4A1カービンと同様。オートストップ機構を備えるので残弾がなくなると発射が止まり、マガジンチェンジを行ってレシーバー側面のボルトストップを押して再び射撃を開始するという実銃さながらのアクションが可能だ。セミフル切り替えのセレクターの重さとクリック感もよい。グリップ内にはEG1000ハイトルクモーターを内蔵する。
アウターバレルはガスブロック部分で2ピース構造になっており、好みに応じて16インチ長と12インチ長に切り替えることができる。
フラッシュハイダーを取り外すとM14逆ネジ仕様となっているので、各種サイレンサーを簡単に取り付け可能だ。
12インチにした状態。フラッシュハイダーは3プロング(三叉)で、素材はアルミ削り出し。エッジがシャープで軽量。
12インチバレルにはサイレンサーなどが似合う。これは東京マルイの
NEWフルオートトレーサーを装着したところ。ナイトゲームで発光弾で狙撃したらカッチョいいだろうなぁ。
レシーライフルの最大の特徴である、ダニエルディフェンス社正式契約の10インチ/ライトレイル。このライトレイルはアルミのCNC切削加工によるもので非常に軽く質感もよい。アウターバレルに固定されていない完全なフリーフローティング構造となっていて、6本のボルトでレシーバーと結合されている無骨なデザイン。フリーフローティング構造はオプション搭載時や構えたときなどの荷重がレールからバレルに干渉せず、このため命中精度に貢献している。手で触ったときにシャラリンッという感触がたまらない。
台湾のマッドブル社経由で米国ダニエルディフェンス社と正式ライセンスを結んだ証として、レール上部にはダニエルディフェンスのレーザー刻印が入る。
ライトレイルの下面。しっかりレーザー刻印でレイルナンバーが入っている。FOR MARUI AIRSOFT GUN ONLYとある。残念なのがこのライトレイルの分解が普通にできないこと。レシーバー側の6本のネジはダミーで、ネジを取り外してもバレルナット側のパーツをレールから外せない。レール自体も特殊な固定方法になっている。分解には専用工具が必要で、バレル側から専用工具を入れて取り外す。これはダニエルディフェンス社との取り決めによるものとのこと。容易に取り外してバラ売りされたり、他のモデルに移植できないような仕掛けになっていると言える。
フラットなレーシーバートップレール。レシーライフルにはアイアンサイトが付属しないので、スコープなどの光学照準機やBUIS(バックアップ・アイアンサイト)などを取り付ける必要がある。
チャージングハンドルを引くとダミーのボルトが後退し、可変ホップアップ調節ダイアルにアクセスできるのは従来のM4系と同じ。
バレル同軸式のホップ調節ダイヤルでクリック感もあり、グローブをしていても調節しやすい。
ストックは
SOPMOD M4とおなじクレーンタイプ。海軍の兵器開発センターで開発され、その研究所の名前からクレーンストックと呼ばれる。6段階に伸縮調節可能だ。
また、ストックチューブ(リコイルバッファチューブ)内にはシュート&リコイルエンジンの心臓部であるウエイトが仕込まれており、射撃時に従来のスタンダード電動ガンとは比べ物にならないリコイルが味わえる。
バット部を取り外してSOPMODバッテリーを装着する。
この
SOPMODバッテリーは1300mAhのニッケル水素バッテリーだ。
やっぱりスナイパーと言えばスコープでしょう。同時発売の
東京マルイ1.5~4倍のショートズームスコープもいいけど、今回はサイトロンジャパン(旧タスコジャパン)の
TR-Xコマンダースコープを搭載してみた。30mmチューブで3-10倍、対物レンズ径は42mm、サイドフォーカス機能が付き、ミルドットクロスゲージと、ハイスペックながら価格は14,000円前後と非常にリーズナブル。
マガジンは6mmBB弾を82発装填可能。
また、内部のスイッチ切り替えで30発装填のリアルカウントマガジンに変更可能だ。
次世代M4シリーズ用のショートマガジンが発売されたらレシーライフルに似合うだろう。これはスタンダード用のショートマグを差し込んで撮影してみたもの。マグキャッチはかかるがもちろん給弾はできない。
SOPMODバッテリーとマガジンを装着しての実測重量は3,135g。ほぼメーカー公称値通りだ。実際に持った感触は結構軽く感じる。フロントのライトレイルとアルミ製のアウターバレル、フラッシュハイダーにより、フロント重量が軽く感じるからだ。これにスコープなどの光学機器を搭載すれば3.5kg程度となる。
銃を構えた感触は、前述したがフロントがアルミ製で、ストックにバッテリーを装着するので軽く感じる。
これにコンパクトなスコープを搭載すればミドルレンジスナイパーとしてゲームで活躍できそうだ。もともと5.56mm×45弾を使用するオートマチックスナイパーライフルが欲しかったところ。ストイックにボルトアクションライフルで狙撃も良いが、やはりここぞと言うときに火力を集中できる電動ガンは心強いウエポンだ。
命中精度はいうに及ばず、実にフラットな弾道を描いてBB弾が飛んでいく。パワーも0.2g弾での平均が約90m/sと必要十分。箱出しでそのままゲームに使用できる高性能さだ。
先日のゲームでチームメンバーのスナイパーに音もなくセミオートで弾を胸元に当てられた。スコープで必中させることがいかに重要かを思い知った瞬間だった。ワンショット・ワンキル、サバイバルゲームにスパイシーな魅力を演出するミドルレンジスナイパー、アクティブディフェンスや、チームコマンダーにも最適な一丁だ。
2010/12/12
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