東京マルイ 電動ガン H&K MC51 レビュー

東京マルイ 電動ガン H&K MC51 【エアガン レビュー】

MC51はドイツの傑作アサルトライフル、G3をサブマシンガンサイズまで短縮化したモデルだ。1992年にヨーロッパで開催されたミリタリーショーでイギリスのF.R.オーディナンス社が発表したこのMC51は、G3同様の7.62mm×51弾という強力なライフル弾を使用する。その全長はMP5SD6より20mm長いだけという、サブマシンガン同様に扱えるほどコンパクトなものだ。

東京マルイがモデルアップするこのMC51は1996年3月に発売された古いモデルでありながら、そのコンパクトで軽量なスタイルからサバイバルゲームにも向いており、長い期間販売され続けている定番モデルとなっている。
今回はこのMC51をレビューする。

東京マルイ H&K MC51電動ガンスペック
全長 625/806mm(ストック伸長時)
重量 2,500g
銃身長 285mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 70発
定価 26,800円(税別)
発売日 1996年3月15日
メカBOX Ver.2/EG700
バッテリー ミニ
東京マルイ H&K MC51 弾速データ
最高 86.62m/s
平均 85.79m/s
最低 85.03m/s
ジュール 0.736J
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温25.6度、湿度53.0%

パーツリスト
パーツリスト(G3)

レシーバー右側面東京マルイの公式サイトにはH&K MC51とあるが、本来はイギリスのF.R.オーディナンス社によるカスタムモデルなのでH&Kのラインアップにはないモデルだ。

コンパクトでスリムなスタイルのMC51。
その短縮時の全長はわずかに625mm。
7.62mm×51弾を使用するライフルとしては格段に短い。その短いバレルから実銃では射撃するとすさまじいマズルブラストと轟音で、あまり実戦向きではないようだ。

フレーム左側面
グリップにはEG700モーターを内蔵する。トリガーガードはプラ製。セレクターはレシーバー左側面にある。

フレーム右側面レシーバー右側面のインジケーターはセレクターの操作に連動し稼動する。

インジケーターはG3のアルファベットから数字に変更された。
0がセフティ、1がセミオート、20がフルオートポジションとなる。
フラッシュハイダーバードケージデザインのフラッシュハイダーは1996年の古い設計なので固定となっており、M14逆ネジ仕様にはなっていない。ただし、パッケージに旧型フルオートトレーサー用のアダプターが同梱されている。

フロントサイトポストは金属製でMP5シリーズと同様の形状だ。
リアサイトリアサイトは金属製でドラムタイプ。
これもH&K社によくみるMP5などと同様のタイプ。射撃距離に応じてドラムを回転し、ピープの大きさを4段階で変更できる。
1の最短距離のみピープではなく、V字にカットされたオープンサイトとなっている。
ローマウントベースG3&MP5シリーズ同様にレシーバー上部にマウントベースを装着できるハードポイントがある。

写真のマウントベースはG&GのG3/MP5用ロープロファイルマウントで、素材はマグネシウム合金で軽量なもの。マルイ純正より値は張るがこちらがオススメ。
リトラクタブルストック伸縮可能なリトラクタブルストックを備える。
ストック根元のレバーを押してロックを外してスライドさせる。

固定ポイントは中間にはなく、最大に伸ばすか、短縮するかしか出来ない。
伸ばすとトリガーまでが結構遠いので、タクティカルベストなどを着込んだ場合や、小柄な人にはやや構えにくいはずだ。

バットプレートにはチェッカリングが施されたラバーが張られていて、滑りにくくなっている。アーム部分は亜鉛ダイキャスト製でちょっと重い。
ホップアップ調節ダイアルコッキングレバーを引くと連動してボルトが後退し、内部にホップアップ調節用のダイヤルが現れる。

バレル同軸式で調節しやすく、狂いにくい。
ハンドガード
MP5のような形状のハンドガードは馴染み深く、扱いやすい。ハンドガード内にミニバッテリーを収納できる。

ミニバッテリーを収納ハンドガードはフロント部のロックピンを抜けば簡単に取り外しできる。

リア側の固定方法はMP5とは異なり、バッテリー挿入後のハンドガード取り付けもしやすくなっている。
ハンドガードMP5との比較MP5とのハンドガードの比較。
MC51のほうが、MP5のハンドーガードよりも若干長く、前述のようにリアの固定方法も異なるので互換性はない。

また、MP5-Jのハンドガードは一体成型だが、MC51のハンドガードは左右パーツを接着した2ピース構造になっている。
マガジンマガジンは6mmBB弾を70発装填できる。
スチールプレス製のアウターシェルでリアルな外観だ。

オプションでゼンマイ給弾式の500連多弾数マガジンが発売されている。

実銃が7.62mmライフル弾を使用するだけあって大きく大容量。

マガジンを本体に装着するときは前方のフックを引っ掛けてハメ込む。
重量は2525gインテレクト1600ニッケル水素バッテリーを装着しての総重量は2,525g。

電動ガンシリーズ中、軽量な部類であり、フィールドを縦横無尽に走り回るアタッカー向き。
実射性能は言うに及ばずだが、インテレクト1600ニッケル水素バッテリーを使用するとスタン、スタンとトリガーの切れも良く、非常に軽やかにドライブする。弾道性能も可変ホップアップによりスッと水平に飛んでいくのが気持ちいい。
初速もしっかり出ていて安定している。

総評として軽くてコンパクトで多弾数と、まさにゲームウエポンとしてもってこいのウエポン。このコンパクトさはもはやサブマシンガンというべきか。古い設計なので社外品のサイレンサーが取り付けられないのが残念だが、アタッカーウエポンであれば取り回しのよいコンパクトさのほうが優先される場合も多い。
同社のG3 SASと迷うところだが、リトラクタブルストックによる肩付け射撃が可能である点と、G3 SASの架空想像的な銃が好きではないというユーザーにはオススメできる。

2008/08/30

■関連レビュー

東京マルイ 電動ガン G3 SAS レビュー 東京マルイ 電動ガン G3 SAS