東京マルイ 電動ガン M933コマンド スペック & 初速データ | |||||||||||||||||||||
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※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温23.8度、湿度48.0% |
パッケージはダンボールの地色を活かした茶色。バリエーションライン専用の箱にシールを貼ることでモデル別の対応している。このあたりは時流に沿ったコスト低減策ということだろう。
パッケージ内容は本体、マガジン1本、保護キャップ、フロントサイトアジャストツール、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、BB弾少々と、バリエーションラインに付属するダミーカートリッジが同梱される。
付属のNATO標準5.56mm×45ライフル弾の真鍮製のダミーカートリッジ。実測重量は24gと実弾の倍程度の重さ。リム部分のプライマーのモールドやミリタリー刻印まで再現している。
細身のハンドガードがシャープな印象を与える。10.5インチバレル採用により全長わずか66cmのコンパクトさがインドアにおいても取り回しやすく、シッティング、プローンなど、あらゆる射撃ポジションでのハンドリングに優位に働くはずだ。構えたときの剛性感はさすがにメタルフレームの次世代電動ガンに比べると違いはあるが、アルミ製ショートバレルにより実用上の剛性不足はほとんど感じられない。
レシーバーはプラ製ながら艶消し塗装の質感はすばらしく良い。塗色はニューM4A1カービン(スタンダード電動)よりも色が黒くなり、タンカラーパーツとのコントラストが引き立つようになった。また、アッパーレシーバーはM4A1カービン同様にテイクダウンピンの耳部分が金属で補強された強化タイプとなる。
着脱式のキャリングハンドルもレシーバー同様のプラ製で同じ塗装仕上げ。このキャリングハンドルパーツはシリーズ共通のものだ。リアサイトの上下左右もダイアルで簡単に調整可能。
もっともM933ではせっかくフラットレシーバーがあるのだから、ここに光学サイトを搭載するのが一般的な使用方法になるだろう。
キャリングハンドルを取り外すと20mmレールマウントのフラットレシーバーとなる。レール部分は別パーツで亜鉛ダイキャスト製になっている。
フラットレシーバー上にLMTリアサイトとエイムポイントCOMP ML2をオフセットマウントで搭載してみた。ずいぶんと物々しく印象が変わる。
細身のタンカラーハンドガード。渋い。成型色なので塗装はがれの心配もない。太めのM4A1カービンよりも洗練された印象だ。クーリングホールはM4A1カービンが7つなのに対してM933は6つ。
フロントサイトポストは亜鉛ダイキャスト製で、付属のアジャストツールでフロントサイトピンを上下に調節できる。
バードケージ・フラッシュハイダーは下面に火炎孔のないアドバンスドタイプで亜鉛ダイキャスト製。下面のイモネジを緩めれば取り外すことができ、M14逆ネジ仕様となっているので各種サイレンサーが装着可能だ。バレルが短いのでサイレンサーを装着しても全長が短く抑えられるのがメリット。
サイレンサーを装着。これでもM4A1カービンより全長は短い。
ハンドガード下にミニバッテリーを収納する。社外品のニッケル水素もOK。もちろんニッカドミニバッテリーも使用可能。
また、マルイからも純正の1300mAhニッケル水素ミニSバッテリーが発売されているのでそれを購入しても良い。なお、ニッケル水素バッテリーは充電可能な専用充電器が別途必要なので注意。
アウターバレルは軽量&高剛性なアルミ製。バッテリー収納時に傷がつかないように中央部には黒の保護ビニールが巻いてある。
ハンドガードキャップはM733同様に金属製。ガスチューブもリアルに再現されている。デルタリング内側のギザギザも同様にプラ製ながら再現されているが、このパーツまでタンカラー? 気になる場合は黒く塗装してしまおう。
ストックはM4A1カービンと同形状のリトラクタブル・エンハンスドストック。6ポジションで伸縮可能なので、自分の好みの射撃ポジションに調節できるのがよい。しかも成型色のタンカラーでカッコいい。
チャージングハンドルを引くと連動してボルトが後退し、ホップアップ調整ダイアルが現れる。もちろんエジェクションポートカバーを閉めていればボルト後退時にガシャンとカバーが開く。
グリップも成型色のタンカラーを採用。
EG1000ハイトルクモーターを内蔵する。
マガジンはスタンダード電動ガンのM4A1カービン系共通のマガジンが付属。6mmBB弾を68発装填可能。スチールアウターシェルで堅牢。
次世代電動ガンとはマガジンの互換性がないので注意。
なお、オプションでM16用 300連射マガジン、ベトナム 190連射ショートマガジン、M16用 80連ショートマガジンが発売されている。
インテレクト1600ニッケル水素ミニバッテリーを装着しての実測重量は2,825g。
バッテリー無しだとメーカー公称値ぴったりの2,650gだった。
電動ガンとしては軽い部類に入る。さらに軽量化を望むのであればリコイルバッファチューブ(ストックチューブ)を社外品のアルミ製カスタムパーツに変更すれば、あと200g程度は軽くなるはずだ。
総評として、軽量&コンパクトなボディに、光学サイトを搭載できる拡張性の高いフラットトップレシーバーを装備し、ブラック&タンカラーのコントラストが凛々しい凝縮感のあるスタイル。射撃性能も電動ガンならではの安定した集弾性を誇る。サイレンサーを装着しても全長を短く抑えられ隠密行動にも最適。オプションの300連マガジンを使用すれば初心者でも残弾を気にすることなくゲームを楽しめる。M4A1カービンシリーズなのでカスタムパーツも豊富に揃っている。M733に比べ5000円ほど高価になってしまったが、その価格差を上回るほどの扱いやすさは抜群。初心者からベテランまで安心しておススメできるサバイバルゲーム向きの鉄板スタンダードウエポンといえる。