ICS 電動ガン CXP-MARS KOMODO SSS LIMITED EDITION
台湾のトイガンメーカー、ICSが開発した新型電動ユニット『SSS.II』を搭載したCXP-MARSのリミテッドエディション、KOMODO SSSがこの夏登場する。
SSS.IIユニットの搭載モデルは、以前レビューしたASGとICSコラボのCQRが初となり、今回のリミテッドエディションが第二弾となる。HERA ARMSのサムホールストックを搭載したCQRに対し、CXP-MARSはスタンダードなARスタイルだ。
ショートストロークの電子トリガー、3バースト射撃、プリコック機能を備えた最新の電動ガン。2019年5月のドイツIWAショーでも展示され、そのスタイリッシュなシルエットと、クールなカラーで注目を集めていた。早速レビューしていこう。
スラリと伸びた16インチバレル仕様。
全世界で1000丁限定のリミテッドエディション。日本国内には100丁限定とのこと。
レシーバーはアルミ製で、チタニウムグレーと呼ばれる少し緑がかったグレー塗装となっている。
アンビセレクター、アンビマグキャッチ仕様。構えたときの剛性感も抜群。ボルトフォアードアシストノブの無いスリムでスポーティなアッパーレシーバー形状。
フリーフロートの16インチバレル。従来のMARSシリーズはキーモッド対応だったが、今回のリミテッド・エディションではM-LOK対応のハンドガードとなった。非常に握り易く、取り回しやすい。
昨今コンペティションでも人気の軽量化ハンドガード。レシーバーから2インチほど延長されたトップレールは大型のスコープを搭載するのにも便利。
フロント部の上と左右にはバックアップサイトやウエポンライト搭載できるレールがあり、それ以外はM-LOKの拡張対応となっている。ちなみに、実銃のARにあるガスブロックやチューブは再現されておらず、エアソフトに特化したデザインコンセプトとなっている。
PTSの樹脂製M-LOKレイルをレイルアンダーに装着した状態。フォアグリップやバイポット等を取り付けられる。
5プロングのフラッシュハイダーは取り外すこともできる。M14逆ネジ仕様なので、対応サプレッサーなどを装着可能。
フロントには着脱可能な樹脂製フリップアップサイトを搭載。畳んだ状態ではピストルサイトになる。サイトピンは上下調節可能。
リアサイトも同様の樹脂製フリップアップサイト。左右のダイヤルでピープ部の左右調節が可能。
また、チャージングハンドルはアンビ仕様となっている。
チャージングハンドルを引くと、連動してダミーボルトが後退、可変ホップアップの調節ダイヤルにアクセスできる。
可変ホップアップダイヤルはドラム式でシームレスなので微妙な調整がしやすい。
また、このダミーボルトは射撃時に前後するEBB仕様で、プリコックしているとボルトが後退した状態で止まるので、一目でわかりやすい。
ストレートタイプの電子トリガー。そのトリガートラベルはわずか数ミリと超ショートストローク。プリコック機能と相まってレスポンスは抜群によい。セミオートポジションで10秒長引きすると、フルオートと3バースト射撃を切り替えられる。
セレクターは左右から操作できるアンビタイプで、セフティに入れるとプリコックされていたピストンが解放される仕組み。
硬質感のあるナイロン樹脂製のグリップはオリジナル形状でフィンガーレストがとても握り易い。
レシーバーエンドには左右にスリングポイントがある。マッチやゲームでスリングを使用する機会も多いので、こういった細かい配慮はとても気が利いている。
ストックは6ポジションで伸縮できる。やや大柄なストックだが、内部にセパレートバッテリーを入れる空間がある。またストックチューブにもバッテリースペースがあるので、バッテリー形状の対応幅は大きい。ただポジションを伸ばそうとしてスコッとストックがバッファチューブから抜けやすいので慎重に伸縮しよう。
バットプレート上部のボタンを押して取り外し、ストック内部にバッテリーをセット。コネクタはミニタミヤコネクタ―だ。今回の試射では7.4Vの1300mAhリポバッテリーを使用した。
マガジンはゼンマイ給弾の多弾数マガジンで装弾数は300発。残弾容量が確認できる窓が付いているのが便利。
ICSの電動ユニットと言えば、このスプリット・ギアボックス。テイクダウンピンを抜けばレシーバーを上下にテイクダウンできる。ロアのギアボックス側にはバッテリーの接続状態や低電圧・異常等を知らせるパイロットランプがある。
ピストン回りへの注油や、インナーバレル清掃、チャンバーパッキン交換などのメンテナンスも容易だ。
スペック
全長 | 880~975mm |
重量 | 3,200g |
銃身長 | 375mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 300発 |
価格 | 76,600円(税別) |
発売日 | 2019年8月12日 |
動力源 | リポバッテリー |
初速 | 最高:91.93m/s 平均:91.52m/s 最低:91.02m/s ジュール:0.838J |
回転数 | 856rpm (秒間 約14.3発) 7.4Vリポ使用 |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ固定、屋外10発での測定、気温31.4度、湿度43%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。
実射テスト
今回もビレッジ2のシューティングレンジにて30mと40mの実射テストを行った。
使用するBB弾は東京マルイのベアリングバイオ0.2g、0.25gを使用。ターゲットは30mで直径18cmとA3のスチールプレート、40mではマンターゲットを狙う。
電子トリガーのストロークが短く、ピストンが後退位置で止まるプリコック機能が効いているので、セミオートのレスポンスが非常に良い。CQRのテストもそうだったが、撃っていて気持ちいいんだよね。
結果としては30mでA3ターゲット中心部にまとまり、40mでもマンターゲット上半身に容易にヒットできる弾道性能で、世界的に見てもトップクラスの弾道性能と言える。正直ICSの電動ガンってこんな良かったっけ?と驚いたほど。初速を計ったところ91m/s台で非常に安定していた。これはプリコック機能でピストンが定位置から解放される恩恵もあるだろう。
11.1Vのリポバッテリーを試したところ、セミオート、フルオート共にオーバーランしてしまったので、日本仕様であれば7.4Vリポバッテリーでの運用がお勧めだ。
唯一の問題点は、セフティを掛けるとプリコックが解除されピストンが前進してしまう点。
次の初弾はプリコックが効いていないし、ダブルフィードされたBB弾が2発同時発射になってしまう。競技だと困る場合もありそう。設定でプリコック機能をオフにすることもできるが、せっかくの機能なので、何とかこの部分は改善してもらいたいところだ。
ただ、プリンキングやサバゲー目的で使うならばさして問題にならないだろう。
総評
40m先のマンターゲット上半身にビシバシ当てられる弾道性能、チタニウムグレーの精悍なカラーリング、エッジの効いたデザインや、スリムで軽量なM-LOKハンドガードもカッコいい。
しかも電子トリガー、3バースト機能、プリコック機能と最新機能がてんこ盛りのCXP-MARS KOMODOリミテッドエディション。まさに、コモドドラゴンのごとく敵に食らいついたら放さない強烈な印象だ。買って損はない一丁と言えるだろう。
協力:ICSジャパン、ビレッジ2
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