東京マルイ ガスガン ハイキャパ ゴールドマッチ
2004年7月に発売された東京マルイのガスブローバックガン、ハイキャパ。いわゆる実銃でいうところのSTIやINFINITYなどのハイキャパシティフレームを採用した1911レースガンをモチーフにした、マルイ独自のデザインによるオートマチックピストルだ。ハイキャパ5.1をベースにしてスピードシューティングマッチ用にカスタムしたモデルが、2011年10月に発売されたハイキャパ マッチカスタムだ。このマッチカスタムは現在すでに生産終了となっており、今回発売されたゴールドマッチはそのコンセプトを受け継ぐモデルと言えよう。
切削加工によるスライドポート、集光アクリルフロントサイト、樹脂製リアサイト、ロングスライドストップなどゴールドマッチと多くの共通点がある。
東京マルイ ガスガン ハイキャパ ゴールドマッチ スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
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パーツリスト |
東京マルイのガスブローバックガン、ハイキャパシリーズの最新作、ハイキャパ5.1 ゴールドマッチ。
パッケージデザインは黒と金色のイメージを踏襲している。パッケージ寸法は約31.5cm×19cm×5.5cm。
パッケージ内容は本体、マガジン、グリップテープ、クリーニングロッド、保護キャップ、フォロアストッパー、取説とBB弾少々。
同梱のグリップテープ。ザラザラのサンドペーパーと言った感じで、グリップの型紙に合わせ、好みの形に切り取って貼るためのもの。裏面は粘着シールとなっている。
ゴールドパーツを各所に採用し、黒と金のコントラストが印象的なゴールドマッチ。なんともリッチでゴージャスな雰囲気。
スライド上部には切削加工により肉抜きされた6つのポートがある。このポートから金色のアウターバレルが見えるのがカッコいい。フロントサイトは素早いサイティングに最適な集光アクリルチューブタイプを採用。
ホールドオープン。アウターバレルのパーティングラインも綺麗に処理されて美しい仕上がり。
ハンマーと左右から操作できるアンビタイプのサムセフティもゴールド仕上げ。スライドストップは操作しやすいロングタイプだ。リアサイトは軽量な樹脂製。上下左右に調節できる。
ゴールドパーツは特殊な塗装仕上げで塗膜保護もある程度されているが、可動部は使用を繰り返すことで傷が発生する場合もあるとのこと。
サイトピクチャー。集光アクリルフロントサイトが赤いドットとなって光るので素早く狙える。
ただし、真っ暗闇では光を集められないのでチューブは光らない。
グリップは前面がやや角ばっていて大きめ。手の小さい人には少々握りにくいかも。
グリップ背面にはグリップセフティがあり、これを握り込むことでセフティが解除されトリガーを引くことができる。
グリップセフティのデザインはセレーションの無いスムースタイプ。
実測重量は849g。弾とガスの入っていないマガジン単体の重量は309g。
スライドアッシー重量は204g。ノーマルのハイキャパ5.1では221gで、その差は17g。この重量差がスライドの作動スピードを向上させている。
通常分解。可変ホップアップの調節ダイヤルは従来同様にチャンバーの下にある。またチャンバーカバーがより肉厚になって耐久性を増していたり、スライド内側のロッキングリセスが無くなっていたりと初代5.1に比べて細かなアップデートが見られた。
スライドストップはスライド内側にある金属製のスライドレール(HMC-3)と言うパーツと噛みあうようになっており、ノッチの摩耗を防いでいる。
この新規パーツのため、ゴールドマッチのシャーシレール形状が変更され、ゴールドマッチのスライドは従来のハイキャパフレームには取り付けできない。逆に、従来のハイキャパスライドはゴールドマッチのフレームに組み込め、スライドストップもスライドと直接噛みあう形で機能する。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製で6mmBB弾を31発装填できる。通常マルイのガスブロは25~26発程度なので装弾数が多く、まさにハイキャパシティ。
この装弾数の多さはサバゲーにおいてもアドバンテージをもたらす。
ガスの充てん量も多く、冷えにも強い。
シャーシは亜鉛ダイキャスト製の塗装仕上げ。"ダグラスカット"と呼ばれるスラントカットされた先端形状。アンダーマウントレールも装備する。
SUREFIREのX300ウエポンライトをアンダーレールに装着。メカメカしく、なかなか似合っている。暗いインドアフィールドなどでは役立つアイテム。
2004年7月に発売されたハイキャパ5.1。同じマガジンを使用して撃ち比べてみたところ、ゴールドマッチのほうが明らかにスライドスピードが速い。とても切れが良く、撃っていて楽しいが、わずかではあるがリコイルの重さは軽くなっているように感じた。
今回はマッチ系のカスタムと言うことで2004年米国スティールチャレンジ優勝者のマック堺さんに撃っていただいた。電光石火のドローから瞬く間に5枚のターゲットに命中させる匠の技を目の当たりにした。
マック堺さんとのコラボレビュー動画
マック堺さんのゴールドマッチもあったので二丁拳銃で構えてもらった。さすがにこれでプレート撃つことはないという。
マック堺さんにこのゴールドマッチの感想を聞いてみると、「スライドの軽量化によってスライドスピードが速くなっていますね。シューティングマッチをこれから始める方にはおススメです。」とのことだった。
ただ、すでにシューティングをやっているコアなユーザー視点からすると、結局のところ自分の好みで各パーツを交換してしまうし、オープンクラスであればサイトも取ってしまうのでノーマルのハイキャパ5.1を買うとのことだった。
一方、サバゲーマー視点でもゴールドマッチはおススメのウエポン。大容量マガジンによる装弾数の多さ、耐冷却性能や連射性能も高い。10年以上前の設計でありながらリコイルも最新モデルのガスブロに引けを取らない。軽量スライドによりリコイルスピードが速く連射も容易。また、初速も他のマルイ製ガスブロに比べて高めの数値が出ている。
もちろん命中精度も高く、遠距離射撃においても可変ホップアップの安定した弾道をみせる。
さらに細かな部分で初代ハイキャパ5.1から改良されている部分も垣間見え、よりツールとして洗練された印象を受ける。
ブラック&ゴールドというカラーリングは好みの分かれるところだとは思うが、実銃のカスタムガンでも最近多くみられるようになってきた流行のカラーリング。
ただ難を言うならば価格の高さ。ハイキャパ5.1や4.3が14,800円、デュアルステンレスが16,800円、前モデルのマッチカスタムですら17,800円なのに対し、19,800円(税別)というのはやはり高いと言わざるを得ないが、マルイのガスブロの中ではトップクラスの性能を誇り、これ一丁でゲームからシューティングまでこなせる事を考えると買って損はしないモデルとも言えるかも。
【コラボ動画】マック堺 インタビュー
2015/08/16
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